グロージャン「ミスは誰にでもある」と自身を擁護。フェラーリF1移籍を視野に入れつつもハース残留を希望
ハースF1のロマン・グロージャンは、開幕から今日まで非常にトラブルが多いシーズンを過ごしているものの、フェラーリに移籍するという不確かな希望を抱き続けている。
グロージャンはこの数戦で悪目立ちしている。彼はアゼルバイジャンGPとスペインGPでは大きなミスを犯してリタイアしただけでなく、相対的なパフォーマンスにおいても、チームメイトのケビン・マグヌッセンに劣っているのだ。
ドイツのウェブサイトMotorsport-Magazin.comのインタビューにおいて、32歳のグロージャンは自身の状況を擁護し、人間はミスをするものだという非常にシンプルな言い方で主張した。
「僕はミスを犯したが、ミスは誰もが犯すものだ。僕たちはロボットではないのだから」とグロージャン。
「君も記事を書くときにミスをすることがあるだろう。間違いがあったり、スペルミスがあったりするから誰かがチェックする。でも事前に修正してあれば、誰も気が付かない」
「セーフティカーの後ろでブレーキをかけたらスピンしてしまった。なぜならリヤタイヤが冷えてひどく硬くなり、ロックしてしまったからだ。誰だって、すぐさまそんなことを言うだろう」
「僕はスタッフたちに、同じことはまた起きるかもしれないと言った。なぜなら僕は何かおかしなことをしたわけではないのだから。多くの状況が重なって起こったことなんだ」とグロージャンは付け加えた。
「なぜ自分がミスを犯したか、すべてのことを理解しようとしている。起きたことに対して違う対処ができたか、同じことがまた起きたらいかに違う対処をするかといったことだ」
「僕は自分自身に対して非常に厳しいが、ある時点で結論を出し、分かったことを自分の糧にするようにしている」
ハースとフェラーリが技術パートナーシップを結んでいることから、グロージャンにとってチームはフェラーリへ移籍する直接のルートになると見られている。グロージャンはフェラーリを可能性のある目標と見ているが、移籍の布石としてハースを選んだことは否定した。
「もちろん、いつかフェラーリに行くことについて決してノーとは言わないよ。これは僕の夢だし否定はしない。でも僕は、決してフェラーリに行けると思い描いてハースを選んわけではない」とグロージャンは説明する。
「それが早道だと一部のメディアが考え出したんだ」
「でもそのおかげで僕は成長し、新たなことを学ぶことができるだろうと考えている。より優れたドライバーになってさらにスキルを磨き、チャンスがあればいつかチャンピオンシップを賭けて戦えるようにね」
グロージャンは2019年に向けての契約延長はまだ行なっていないが、フェラーリ移籍の野望を持ちながらも、来年もハースに残りたいとの考えを示した。
「僕はチームに残りたいと思っているし、チームも同じように考えていると思う」
「もちろん、ここでチームの代弁をしたいとは思っていない。でも僕は(ハースでの仕事を)喜んで続けたいと思っている。なぜなら僕たちの仕事はまだ終わっていないし、もっと多くのことができると思うからだ」
「特に2021年からはルール変更があり、チーム間のパワーバランスが再調整されるチャンスになるはずだ。けれども、今後がどうなっていくかを見守っていくよ」
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