岩佐歩夢は4番手。フェラーリ育成のベアマンが2度目のPP獲得【順位結果/FIA F2第7戦バルセロナ 予選】

　6月2日、2023年FIA F2第7戦バルセロナの公式予選がスペインのカタロニア・サーキットで開催され、フェラーリ育成のオリバー・ベアマン（プレマ・レーシング）が最速タイムを記録し、今季2度目となるフィーチャーレース（決勝レース2）のポールポジションを獲得した。

　ランキング3位につけるホンダ＆レッドブル育成の岩佐歩夢（ダムス）は4番手となった。

　岩佐にとっては、昨年スプリントレース（決勝レース1）で2位に入りFIA F2初表彰台を飾った地となるカタロニア・サーキット。今年はF1、FIA F3とともに最終シケイン（旧ターン14から15）を廃し、ターン13〜14の連続する右コーナーでホームストレートに至るレイアウトでの開催となった。

　フリー走行に引き続き、好天に恵まれ気温22度、路面温度35度となるなか、30分間の公式予選は現地時間15時55分（日本時間22時55分）より開始された。フリー走行でスピンを喫し赤旗原因となったビクトール・マルタンス（ARTグランプリ／アルピーヌ育成）は、フリー走行で3周しか計測できていないこともあってか、22台の先陣を切ってコース入りしている。

　一方、フリー走行でワンツーとなったプレマ・レーシングの2台はセッション開始から5分が経過してもコースインせず、他チームとは異なる戦略を展開。そんななか、その他の車両は最初のアタックを敢行。

　まずは、昨年ポールシッターのジャック・ドゥーハン（インビクタ・ビルトゥジ・レーシング／アルピーヌ育成）が1分24秒078で暫定トップに浮上、その直後には岩佐が1分24秒452をマークし2番手に続く。

　プレマ・レーシングの2台はセッション開始から9分30秒をほど経過したところでようやくコースイン。そのほかのマシンが最初の計測を終えピットに戻り、コース上がクリアなタイミングでアタックに入った。

　まずはフレデリック・ベスティ（プレマ・レーシング／メルセデス育成）が1分24秒659をマークし暫定8番手。続いてオリバー・ベアマン（プレマ・レーシング／フェラーリ育成）が1分24秒424で暫定4番手に浮上する。

　そんななか、残り18分を切ったタイミングでランキング5位につけるデニス・ハウガー（MPモータースポーツ／レッドブル育成）が1分23秒923をマークしトップに浮上。これでセッション残り15分を迎えた時点でハウガー、ドゥーハン、ユアン・ダルバラ（MPモータースポーツ）、ベアマン、岩佐というトップ5に。なお、ハウガーとダルバラのMPモータースポーツ勢はセッション残り時間12分を残してマシンを降りている。

　そんななか、セッション残り10分を切ったところでテオ・プルシェール（ARTグランプリ／ザウバー育成）が1分23秒623をマークし、これでハウガーがタイミングモニターの最上位から陥落。さらにエンツォ・フィッティパルディ（ロダン・カーリン／レッドブル育成）が1分23秒623をマークし暫定トップにおどり出る。

　残り4分30秒というところで岩佐がふたたびアタック入り。全セクターで自己ベストを更新も、フィッティパルディには0.116秒及ばず1分23秒739の暫定2番手となる。

　しかしその直後、好調プレマのベアマンが1分23秒546でトップに浮上。続いて昨年ポールシッターのドゥーハンが、セクター3でわずかにタイムロスがあったものの岩佐を上回る3位に浮上する。

　そのままセッションは終了を迎え、ベアマンが自身2度目となるポールポジションを獲得。2番手にフィッティパルディ、3番手にドゥーハン、4番手に岩佐という結果となった。

　スプリントレース（決勝レース1）のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定され、予選で10番手タイムを記録したアムーリ・コルデール（インビクタ・ビルトゥジ・レーシング）がポールシッターとなった。

　2023年FIA F2第7戦バルセロナの決勝レース1は、6月3日現地時間14時15分（日本時間21時15分）より行われ、岩佐は7番手からスタートを迎える。

■2023年FIA F2第7戦バルセロナ 予選暫定結果