無観客は追い風? 欧州リーグでアウェイ戦に強いチーム上位10傑
サッカーキング2020年6月2日(火)18時16分
リーがは11日、プレミアは17日、セリエAは20日再開する [写真]=Getty Images
現在、無観客で行われているブンデスリーガでは、ホームチームが苦戦している。再開後に行われた36試合のうち、ホームチームが勝利したのは8試合。ホームチームの勝率は、中断前の43.3%から再開後は22.2%へと落ち込んでいる。サポーターの声援を受けられないことで、ホームアドバンテージは失われているようだ。
一方、アウェイゲームを得意にしているチームにとっては無観客が追い風となっている。中断前の段階で、アウェイ成績のトップ3を占めていたのがバイエルン(8勝2分け2敗/26ポイント)、ライプツィヒ(7勝4分け2敗/25ポイント)、レヴァークーゼン(7勝1分け4敗/22ポイント)。彼らは再開後に戦ったアウェイゲームで全勝しており、敵地で順調に勝ち点を積み上げているのだ。
このことから、今後再開が予定されているプレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエAでも、アウェイに強いチームが好成績を収める可能性が高そうだ。では中断前の段階で、1試合平均のアウェイ勝ち点が最も多いクラブはどこなのだろうか。今回は統計サイト『WhoScored.com』を参照し、3リーグのデータを集計。アウェイに強いチーム上位10傑をランキング形式で紹介する。
※データはすべて6月2日時点のもの
9位タイ チェルシー(イングランド) 1.71ポイント
今季アウェイ成績:14試合7勝3分け4敗/24ポイント
今季ここまで、敵地では14試合を戦って24ポイントを獲得。15試合で7勝3分け5敗の成績を残しているホームと同じ勝ち点を稼ぎ出している。今季の残り9試合のうち、アウェイゲームは5試合。現状、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏ぎりぎりの4位につけており、残りの試合でもアウェイの強さを生かしたいところだ。
9位タイ セビージャ(スペイン) 1.71ポイント
今季アウェイ成績:14試合7勝3分け4敗/24ポイント
本拠地では6勝5分け2敗で勝ち点「23」にとどまり、ホーム成績はリーグ11位タイ。しかしアウェイで獲得した24ポイントは、レアル・マドリード(25ポイント)に次いでリーグで2番目に多い。敵地での好成績が、現在バルセロナ、レアル・マドリードに次いで3位につけている要因の一つと言えそうだ。
8位 レアル・マドリード(スペイン) 1.79ポイント
アウェイ成績:14試合7勝4分け3敗/25ポイント
ここまで、ラ・リーガでトップのアウェイ勝ち点(25)を積み上げている。また敵地での失点数(10)は、リーガ、プレミアリーグ、セリエAの3リーグの中ではリヴァプール(9)に次いで2番目に少ない。ちなみにバルセロナはアウェイで13試合を戦い、5勝3分け5敗。勝ち点「18」にとどまり、アウェイ成績は5位となっている。この差が今後の優勝争いにどう影響するのか注目だ。
7位 ローマ(イタリア) 1.85ポイント
アウェイ成績:13試合7勝3分け3敗/24ポイント
セリエAで5位につけるローマは、敵地で24ポイントを獲得。リーグ3番目の25ゴールを記録するなど、アウェイを得意としている。再開後はアウェイゲームが6試合あり、ミラン、ナポリ、ユヴェントスと対戦予定。強敵相手にどれだけの勝ち点を持ち帰れるかが、CL出場権を確保できるか否かを分けるポイントとなりそうだ。
6位 マンチェスター・C(イングランド) 1.87ポイント
アウェイ成績:15試合9勝1分け5敗/28ポイント
今季ここまで、アウェイではプレミアリーグ2位の28ポイントを稼ぎ出している。ただ、リーグトップのアウェイ勝ち点を記録した過去2シーズンに比べると、今季はやや低調。敗戦数(5)も過去2シーズンで記録した4敗を上回っており、敵地での取りこぼしが目立っている。
5位 ユヴェントス(イタリア) 2ポイント
アウェイ成績:13試合8勝2分け3敗/26ポイント
敵地での得点数はリーグ7位タイの19ゴール。しかし失点数は2番目に少ない「14」を記録しており、アウェイ成績(26ポイント)は3位タイとなっている。リーグ再開後、敵地で対戦する相手のうち、トップハーフに位置しているのはミラン(7位)とボローニャ(10位)の2チームのみ。取りこぼしさえなければ、9連覇は十分に達成可能だろう。
4位 アタランタ(イタリア) 2.15ポイント
アウェイ成績:13試合8勝4分け1敗/28ポイント
アタランタはアウェイゲーム13試合で37得点をマーク。1試合平均のゴール数(2.85)は3リーグで最多、マンチェスター・C(2.33)やチェルシー(2.07)を上回っている。第21節トリノ戦と第26節レッチェ戦では7ゴールを奪うなど、圧倒的な攻撃力を武器にアウェイでも好成績を収めている。
3位 ラツィオ(イタリア) 2.17ポイント
アウェイ成績:12試合8勝2分け2敗/26ポイント
中断前の段階でユヴェントスに次ぐ2位。敵地では12試合を戦って26ポイントを獲得。リーグ最少の13失点と堅い守備を誇る。第34節に待ち受ける首位ユヴェントスとのアウェイゲームが、今季の優勝を占う大一番となるかもしれない。
2位 インテル(イタリア) 2.23ポイント
アウェイ成績:13試合9勝2分け2敗/29ポイント
セリエAの上位陣は軒並みアウェイで好成績を残しているが、そのトップを走るのがインテルだ。総得点(26)と総失点(14)はともにリーグ2位と、攻守両面で高いパフォーマンスを見せている。昨季のアウェイ勝ち点(31)を上回るのは確実で、逆転優勝に向けて追い風が吹いているか。
1位 リヴァプール(イングランド) 2.64ポイント
アウェイ成績:14試合12勝1分け1敗/37ポイント
リーガ、プレミアリーグ、セリエAの3リーグで最もアウェイに強いのはリヴァプールだった。今季ここまで、敵地で勝利を逃したのは2試合だけ。ドローに終わった第9節マンチェスター・U戦(1-1)と、シーズン初黒星を喫した第28節ワトフォード戦(0-3)のみである。そもそもホームでは全勝をマークしており、“最強”の名にふさわしい成績を残してきた。リーグ再開にゴーサインが出たことで、プレミア初優勝へのカウントダウンが再び始まった。
(記事/Footmedia)
一方、アウェイゲームを得意にしているチームにとっては無観客が追い風となっている。中断前の段階で、アウェイ成績のトップ3を占めていたのがバイエルン(8勝2分け2敗/26ポイント)、ライプツィヒ(7勝4分け2敗/25ポイント)、レヴァークーゼン(7勝1分け4敗/22ポイント)。彼らは再開後に戦ったアウェイゲームで全勝しており、敵地で順調に勝ち点を積み上げているのだ。
このことから、今後再開が予定されているプレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエAでも、アウェイに強いチームが好成績を収める可能性が高そうだ。では中断前の段階で、1試合平均のアウェイ勝ち点が最も多いクラブはどこなのだろうか。今回は統計サイト『WhoScored.com』を参照し、3リーグのデータを集計。アウェイに強いチーム上位10傑をランキング形式で紹介する。
※データはすべて6月2日時点のもの
9位タイ チェルシー(イングランド) 1.71ポイント
今季アウェイ成績:14試合7勝3分け4敗/24ポイント
今季ここまで、敵地では14試合を戦って24ポイントを獲得。15試合で7勝3分け5敗の成績を残しているホームと同じ勝ち点を稼ぎ出している。今季の残り9試合のうち、アウェイゲームは5試合。現状、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏ぎりぎりの4位につけており、残りの試合でもアウェイの強さを生かしたいところだ。
9位タイ セビージャ(スペイン) 1.71ポイント
今季アウェイ成績:14試合7勝3分け4敗/24ポイント
本拠地では6勝5分け2敗で勝ち点「23」にとどまり、ホーム成績はリーグ11位タイ。しかしアウェイで獲得した24ポイントは、レアル・マドリード(25ポイント)に次いでリーグで2番目に多い。敵地での好成績が、現在バルセロナ、レアル・マドリードに次いで3位につけている要因の一つと言えそうだ。
8位 レアル・マドリード(スペイン) 1.79ポイント
アウェイ成績:14試合7勝4分け3敗/25ポイント
ここまで、ラ・リーガでトップのアウェイ勝ち点(25)を積み上げている。また敵地での失点数(10)は、リーガ、プレミアリーグ、セリエAの3リーグの中ではリヴァプール(9)に次いで2番目に少ない。ちなみにバルセロナはアウェイで13試合を戦い、5勝3分け5敗。勝ち点「18」にとどまり、アウェイ成績は5位となっている。この差が今後の優勝争いにどう影響するのか注目だ。
7位 ローマ(イタリア) 1.85ポイント
アウェイ成績:13試合7勝3分け3敗/24ポイント
セリエAで5位につけるローマは、敵地で24ポイントを獲得。リーグ3番目の25ゴールを記録するなど、アウェイを得意としている。再開後はアウェイゲームが6試合あり、ミラン、ナポリ、ユヴェントスと対戦予定。強敵相手にどれだけの勝ち点を持ち帰れるかが、CL出場権を確保できるか否かを分けるポイントとなりそうだ。
6位 マンチェスター・C(イングランド) 1.87ポイント
アウェイ成績:15試合9勝1分け5敗/28ポイント
今季ここまで、アウェイではプレミアリーグ2位の28ポイントを稼ぎ出している。ただ、リーグトップのアウェイ勝ち点を記録した過去2シーズンに比べると、今季はやや低調。敗戦数(5)も過去2シーズンで記録した4敗を上回っており、敵地での取りこぼしが目立っている。
5位 ユヴェントス(イタリア) 2ポイント
アウェイ成績:13試合8勝2分け3敗/26ポイント
敵地での得点数はリーグ7位タイの19ゴール。しかし失点数は2番目に少ない「14」を記録しており、アウェイ成績(26ポイント)は3位タイとなっている。リーグ再開後、敵地で対戦する相手のうち、トップハーフに位置しているのはミラン(7位)とボローニャ(10位)の2チームのみ。取りこぼしさえなければ、9連覇は十分に達成可能だろう。
4位 アタランタ(イタリア) 2.15ポイント
アウェイ成績:13試合8勝4分け1敗/28ポイント
アタランタはアウェイゲーム13試合で37得点をマーク。1試合平均のゴール数(2.85)は3リーグで最多、マンチェスター・C(2.33)やチェルシー(2.07)を上回っている。第21節トリノ戦と第26節レッチェ戦では7ゴールを奪うなど、圧倒的な攻撃力を武器にアウェイでも好成績を収めている。
3位 ラツィオ(イタリア) 2.17ポイント
アウェイ成績:12試合8勝2分け2敗/26ポイント
中断前の段階でユヴェントスに次ぐ2位。敵地では12試合を戦って26ポイントを獲得。リーグ最少の13失点と堅い守備を誇る。第34節に待ち受ける首位ユヴェントスとのアウェイゲームが、今季の優勝を占う大一番となるかもしれない。
2位 インテル(イタリア) 2.23ポイント
アウェイ成績:13試合9勝2分け2敗/29ポイント
セリエAの上位陣は軒並みアウェイで好成績を残しているが、そのトップを走るのがインテルだ。総得点(26)と総失点(14)はともにリーグ2位と、攻守両面で高いパフォーマンスを見せている。昨季のアウェイ勝ち点(31)を上回るのは確実で、逆転優勝に向けて追い風が吹いているか。
1位 リヴァプール(イングランド) 2.64ポイント
アウェイ成績:14試合12勝1分け1敗/37ポイント
リーガ、プレミアリーグ、セリエAの3リーグで最もアウェイに強いのはリヴァプールだった。今季ここまで、敵地で勝利を逃したのは2試合だけ。ドローに終わった第9節マンチェスター・U戦(1-1)と、シーズン初黒星を喫した第28節ワトフォード戦(0-3)のみである。そもそもホームでは全勝をマークしており、“最強”の名にふさわしい成績を残してきた。リーグ再開にゴーサインが出たことで、プレミア初優勝へのカウントダウンが再び始まった。
(記事/Footmedia)
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