F1ラスベガスGP:深夜のFP2は無観客開催に。退出強いられたファンから不満、ドライバーが謝罪

2023年11月18日(土)10時50分 AUTOSPORT web

 F1ラスベガスGPのFP1でコースの再点検が必要になったことで、FP2開始がディレイされ、現地深夜2時半スタートとなった。そのため、観客はサーキットから退去させられ、セッションは無観客で行われた。


 FP1開始約8分で、マシンが通過したことによりコース上のマンホールカバーが緩み、カルロス・サインツ(フェラーリ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)らのマシンがダメージを負った。この事故を受けて、コース上のすべてのマンホールカバーの点検と修復が実施され、FP2開始時刻が、予定されていた金曜0時から深夜2時半に延期された。


 この時点で、サーキットの労働組合に所属する警備員の最終シフトが終了していたこともあり、オーガナイザーはFP2前に観客を帰らせることを決めた。一般入場料金が800ドル(約12万円)と高額のチケット代を支払ってサーキットに来ているファンたちは、木曜日には10分未満しかマシンの走行を見ることができず、当然のことながら一部から不満が出ていた。

2023年F1第22戦ラスベガスGP FP2前に退席を求められ、不満を示すF1ファン


 主催者は、FP2での措置について、次のような声明を発表した。


「F1レースにおいて、ドライバー、ファン、スタッフの安全と安心以上に優先されるものはない」


「昨夜のウォーターバルブカバーに関するインシデントを受けて、ラスベガス・グランプリ、F1、FIAは、レース再開に先立って、コースの健全性を確保するために、特別な予防措置を講じることを決定した。これらの追加措置には、完全に完了するまでに数時間を要し、それがレーススケジュールの大幅な遅れにつながった」


「時間の遅さと、ファンおよび従業員をサーキット外へ安全に移動させることに関し、ロジスティクス上の懸念があることを考慮し、ラスベガス・グランプリは、フリープラクティス2の開始前にファンゾーンを閉鎖するという難しい決断を下した」


「プラクティス全体が無事に終了し、ラスベガス・グランプリは、安全で楽しいレース週末をすべての人々に提供することを楽しみにしている」


 あるファンは『Sky Sports』に対して「ばかげている」とコメントした。


「何時間も待っていた。その間に彼らは『午前2時には走行する』と言って、我々に希望を与えていたのだ。なのに、何も行われなかった。そして結局、ここから立ち去るよう指示している。なんてひどい夜だ」


 主催者の声明にはファンへの謝罪のコメントは含まれていなかったが、何人かのドライバーたちからは、ファンに対する同情の声が出ており、オコンは、「ここに来ていたファンには申し訳なく思う」と語ったと『Crash.net』が伝えた。


「明日には彼らに素晴らしいショーを見せたい。彼らは今日はマシンが走るところを全く見ることができなかった。受け入れがたいことだ」

2023年F1第22戦ラスベガスGP エステバン・オコン(アルピーヌ)

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