井上尚弥に女性MCからまさかの質問...「好きな食べものは?」ラスベガスで試合前の公式行事に参加
2025年5月2日(金)7時25分 スポーツニッポン
◇プロボクシング 世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ 統一王者井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)(2025年5月4日 米ネバダ州ラスベガス T-モバイル・アリーナ)
4年ぶりにラスベガスのリングに上がる世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)が1日(日本時間2日)、MGMグランド内に設けられた特設リングで行われた試合前の公式行事「グランドアライバル」イベントと公開練習に参加した。
白いキャップを被り、グレーのトレーニングウエア姿の井上は試合時の入場曲「Departure」が流れる中、ホテルのらせん階段を下りながら登場。約300人が詰めかけた会場から歓声と拍手が起きた。インタビューに応じた井上は、女性MCから「コンニチワ」と日本語で話しかけられ、「こんにちわ」と答えると「4年ぶりにラスベガスに戻ってこられて非常にワクワクしてます。ここラスベガスで何を求められてるか十分承知の上で来ているので、シンコ・デ・マヨ(メキシコの祝日)、5月4日は期待どおりのボクシングを見せたいと思います」とあいさつした。
「米国で成功しないといけないという気持ちか?」と問われると、「そういった気持ちもあるので4年ぶりにラスベガスに戻ってきました」と回答。カルデナスの警戒すべき点は「全体的に非常にまとまった選手で、左フックという一発を持っている選手なので、一瞬の油断だけは気をつけたいと思う」と答えた。
また、今後対戦したい選手については「ある程度今後の選手は絞れてますけど、まずはカルデナスに集中したいと思ってます」とコメント。これまで一番気に入った試合を問われると、スーパーバンタム級初戦でWBCとWBO王座を獲得した23年7月のスティーブン・フルトン(米国)戦を挙げ、今回対戦するWBA同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)が同じような髪型だと指摘されると「何となく気づいてました」と笑った。
MCからは「米国のファンが知らないことを教えて?」との質問も出たが、「難しいな〜」と苦笑い。「好きな食べものは?」の問いに「唐揚げ」と答えると、通訳が「フライドチキン、カラアゲ」と訳し、MCは「私も好き!」と応じて和やかな雰囲気に包まれた。最後は「サンキュー、ベリーマッチ」と英語であいさつし、サインを求めて殺到したファンに対応した。
一方、カルデナスは井上よりも先に公開練習を行った。白いTシャツでにこやかな笑みを浮かべてリングイン。軽くシャドーをするとTシャツを脱ぎ、グローブをはめてトレーナー相手に軽いミット打ちを披露した。「ここに来られてワクワクしている。6カ月間、完璧なキャンプを送ってきた」と話した。