井上尚弥 ド派手なKO宣言 日本人で初めて立つ“新聖地”で「期待通りのボクシングを」

2025年5月3日(土)4時0分 スポーツニッポン

 ◇プロボクシング 世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ 統一王者井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)(2025年5月4日 米ネバダ州ラスベガス T-モバイル・アリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥が4年ぶりの米ラスベガス戦に向け1日(日本時間2日)、「聖地」MGMグランド内で試合前の公式行事に参加した。この日、WBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との団体内統一戦が契約合意したとの報道。今後のビッグマッチに向けまずは有観客の“新聖地”T—モバイル・アリーナでド派手なKO勝利を飾り、“3大聖地”制覇に王手をかける。

 “ボクシングの聖地”MGMグランドのカジノフロア。白いキャップをかぶり、グレーのウエアに身を包んだ井上が、試合入場曲の「Departure」とともに登場すると、300人以上が詰めかけた会場から拍手と大歓声が起きた。特設リングに上がり、四方に手を振って声援に応え「4年ぶりに戻ってこられてワクワクしている。ここラスベガスで何を求められているか十分承知の上で来ているので、期待通りのボクシングを見せたい」と予告。ベガス過去2戦はコロナ下で開催されたが、約1万5000人の来場が見込まれる今回は、本場のファンを魅了するド派手なKO勝利を誓った。

 “新聖地”T—モバイル・アリーナに立つのは日本人初。4度目の防衛戦で迎え撃つのはWBA1位のカルデナスだ。この日、対面はなかったが、同じ特設リングで公開練習を行った挑戦者を「全体的にまとまった選手。その中で左フックという一発を持っている選手。一瞬の油断だけは気を付けたい」と改めて警戒した。

 2日には、9月14日に国内でWBA暫定王者アフマダリエフと対戦することが決定したと米専門誌「ザ・リング」が報道。将来的な「スポーツの殿堂」、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン初進出も見据える中、この日の公開インタビューでは今後について「ある程度の選手は絞れているが、まずはカルデナスに集中したい」とコメント。聖地3大制覇に向け、今回のカルデナス戦を落とすわけにはいかない。

 街中には至る所に漢字で「怪物」の2文字が躍り、会場付近のホテルには自身の巨大ポスターも設置された。イベント後にはファンのサイン攻めに遭うなど、米国での人気、知名度もモンスター級。ファンを熱狂させるKO劇で応えるつもりだ。

 ≪カルデナス「歴史をつくる」≫井上に挑戦するカルデナスはファンの声援に後押しされ、笑顔で練習を公開。軽めのシャドーを行うと、最後は上半身裸でミット打ちを披露し「この週末のイベントの一員でいられることに感謝している。6カ月間完璧なキャンプを送ってきた。全力を尽くす」と自信満々に話した。ここまでわずか1敗の挑戦者だが、戦前の予想では圧倒的に井上有利。下馬評の低さを理解した上で「他の挑戦者は大金を求めるが自分は違う。世界王者になって歴史をつくるためにここにいる」と番狂わせへ気合十分に話した。

スポーツニッポン

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