ベガス決戦いよいよゴング! 尚弥がカルデナス戦前日計量パス「自分自身に期待」 ドネアとも再会
2025年5月4日(日)7時23分 スポーツニッポン
◇プロボクシング 世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ 統一王者井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)(2025年5月5日 米ネバダ州ラスベガス T−モバイル・アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)が3日(日本時間4日)、ラスベガスのMGMグランドで前日計量に臨み、リミットを下回る121・9ポンド(約55・29キロ)でパス。対戦相手のWBA同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)は121・8ポンド(約55・24キロ)でクリアした。
井上が本場のファンに仕上がった肉体を披露した。名リングアナウンサーのジミー・レノン氏に「Boxing Superstar!」とコールされると、右拳を突き上げながら入場。バキバキに割れた腹筋を披露し、計量台でマッスルポーズを決めた。計量後は自身のXを更新し「計量パスしました! 最高の仕上がりです☆ 明日は自分自身に期待します」と意気込んだ。
先着200人のファンに公開されたイベント。開始前には長蛇の列ができる注目ぶりに「一つのイベントとして全く日本とは別物」と本場の雰囲気に圧倒された様子。フェースオフではカルデナスと約12秒間にらみ合い、決戦への集中を高めた。先に視線を外した挑戦者に対しては「非常に落ち着いていて、よく仕上がっているなという印象」と語った。
この日は元5階級制覇王者ドニト・ドネア(フィリピン)がゲスト解説として来場。過去に2度対戦した同氏から現在のモチベーションを問われると「まだまだ強くなりたいという気持ち」と話し、将来的なフェザー級挑戦を明言した。バンタム級時代に2度拳を交えた(19年判定勝ち、22年は2回TKO勝ち)戦友には「ノニトとの試合がキャリアの中で分岐点となった試合なので、ありがとうと伝えたい」と感謝。ドネアからは日本語で「アリガトウ、ガンバッテ」と激励を受け、3度目のベガス決戦に臨む。
4団体王座4度目の防衛戦となり、成功すればスーパーミドル級3団体統一王者サウル・“カネロ”・アルバレス(34=メキシコ)が持つ世界最多記録に並ぶ。同日は毎年ビッグマッチが行われているメキシコの祝日「シンコ・デ・マヨ(5月5日)」の週末。これまでリングに上がってきた多くのスーパースター同様に井上も歴史に名を刻む。
試合はプライム・ビデオで独占ライブ配信される。