井上尚弥「中盤KOが一番いい形」 カルデナスに「挑発しないように」忠告
2025年5月3日(土)7時46分 スポーツ報知
公式会見に臨んだ井上尚弥(左)とラモン・カルデナス(右、カメラ・勝田 成紀)
◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥—ラモン・カルデナス(5月4日=日本時間5日、米国ネバダ州ラスベガス T—モバイル・アリーナ)
【ラスベガス(米ネバダ州)2日(日本時間3日)=勝田成紀】世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が、カジノ&ホテル「MGMグランド」でWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29)=米国=との防衛戦へ向けた公式会見に臨んだ。
会見は、2016年4月にT—モバイル・アリーナが完成するまでボクシング、UFCなどのビッグマッチが開催される“聖地”だったMGMグランド・ガーデンアリーナに隣接した会場で行われた。毎年ビッグマッチが行われているメキシコの祝日「シンコ・デ・マヨ(5月5日)」ウィークで、井上は新たな“聖地”T—モバイル・アリーナで日本人ボクサーとして初めてメインを張る。
「アメリカでのこれだけの大きな会場で試合ができるというモチベーションもあるが、シンコ・デ・マヨで試合をするということで、当日の試合の雰囲気というのはちょっと分からず、(メキシコ系米国人のカルデナスが相手で)アウェーになるかもという予想もしている。どんな雰囲気の中で試合をするのか非常に楽しみです」
試合展開については「しっかりとボクシングを見せた上で、中盤ノックアウトというのは自分の中でも一番いい形の試合の終わらせ方と想定しているが、まずは日本で見せているパフォーマンスを一番に考えて、アメリカのお客さんにしっかりとボクシングをお届けしたい」と中盤KOを予告。自身のボクシングについて「パワーをすごく言われがちだが、ディフェンスや距離感、当て勘であったりというものが、自分の中では一番突出しているのかなと思う」と分析した。
また、1月の防衛戦で金芸俊(韓国)が挑発するポーズを見せた後にKOする映像が流れ「ちょっとイラッとしましたけど。倒してやろうと思った」と振り返り、司会者を挟んで座るカルデナスに「挑発はしないように」と笑顔で忠告。会見後のフェースオフではガムをかむカルデナスと約17秒間にらみ合い、井上は別れ際に笑みも見せた。
戦績は、井上が29戦全勝(26KO)、カルデナスが26勝(14KO)1敗。
試合はPRIME VIDEOでライブ配信される。