F1に新たなコスト削減策。ピットストップ関連機器の開発が禁止に
F1チームは、コスト削減策の一環として、ピットストップ作業効率化のための機器の開発を禁止されることになった。
FIAよりピットストップ関連機器についての新たな技術指令書がチームに送付されたと、Formula1.comが伝えた。FIAは9月30日を機器開発の期限として設定、チームはまず、使用しているピットストップ機器の詳細を7月22日までにFIAに提出しなければならない。その後、開発期限までは、提出済みの機器のモディファイは、FIAへの報告を行った上で認められる。
しかしそれより後には、たとえばマシンの車高の変化に合わせたジャッキの変更などの小さな変更しか実施できず、それもFIAの承認を得る必要があるという。
FIAはピット設備の標準化も検討したものの、それを実行すれば全チームが新しい設備を購入しなければならず、かえって出費が増えるために断念した。しかし将来、標準パーツを導入することは検討していくということだ。
長年どのチームも、ピットストップ時間をできる限り短縮するために努力を重ね、そのための機器の開発に多額のコストをかけてきた。F1は2021年から予算制限を導入し、チームの参戦コストを抑え、小規模チームの活動継続の手助けをすると同時に、チーム間の競争力のギャップを縮めることを目指していく。
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