悪天候のため赤旗終了。王者・野尻智紀がトップタイム/第6戦富士土曜フリー
7月16日、静岡県の富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ選手権2022年第6戦の土曜フリー走行が行われ、強い雨のため赤旗提示後に終了となったセッションでは、序盤のハーフウエットコンディション時に野尻智紀(TEAM MUGEN)がトップタイムをマークしている。
全10戦で争われる2022年のスーパーフォーミュラは、ここ富士から後半戦に入る。開幕戦は1イベント2レース制で行われたが、今回の富士戦は土曜予選・日曜決勝の1レース制だ。
気温22度/路面25度、雨上がりのなか、各車ウエットタイヤを装着し10時15分のセッション開始を迎えた。セッション後半から午後にかけては雨が予報されている。
走り始めはまず1分34〜35秒台のタイムが並ぶ形に。ランキングリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分34秒435でタイムシート最上段に立つ。25分が経過する頃には、このタイムに阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が0.084秒差にまで肉薄し、2番手に。
不安定な路面コンディションで、笹原右京(TEAM MUGEN)がTGR(1)コーナーでスピンする場面も見られたが、概ね大きな混乱なくセッションは進行。路面は徐々に乾いていき、各車はウエットパッチを選びながらの走行になっていき、ピットで様子を見守る陣営も増えた。
スリックタイヤ投入も視野に入り始めた開始30分過ぎ、一転して第3セクター方向から強い雨が降り始める。当初はほとんどの車両がピットに留まっていたが、各車フルウエット状態でのマシンの状況確認のためか、コースイン。ここまで計測を行っていなかった牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)らも、雨のコースへと出ていった。
ホームストレート上にはウォータースクリーンが立ち上り、各車が1分39〜44秒台で周回を重ねていくなか、コカ・コーラコーナーでは三宅淳詞(TEAM GOH)や松下信治(B-Max Racing Team)、国本雄資(KCMG)らがスピンやコースアウトを喫する場面も見られた。
開始45分すぎ、雨脚はコース全域でかなり強くなり、全車がピットに入ることに。そして55分が経過した11時10分、赤旗が提示された。
赤旗中もセッション終了に向けたカウントダウンが続くなか、残り15分というタイミングでドライバーたちは続々とコクピットへ乗り込み、セッション再開に備えた。しかし残り10分、「天候改善の見込みがない」として土曜フリー走行は終了となった。
首位は野尻、2番手に阪口が続き、3番手タイムは笹原がマークしている。短縮されたこのセッションで最多周回を走り込んだのは松下の15周。次いで山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)と大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)の14周となっている。
予選はこのあと、15時10分に開始される予定となっている。
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