F1ハンガリーGP FP1:序盤にペレスがクラッシュ。雨のなかトップはラッセル、タイム計測は13人
2023年F1第12戦ハンガリーGPのフリー走行1回目が行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がトップタイムをマークした。2番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手はランス・ストロール(アストンマーティン)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は12番手だった。
前戦イギリスGP終了後、アルファタウリはニック・デ・フリースとの契約を解除し、ダニエル・リカルドを起用することを発表した。リカルドは昨年マクラーレンを離脱し、今シーズンはレッドブルのサードドライバーを務めていたが、アルファタウリがデ・フリースのパフォーマンスに満足できず、ドライバーの交代に踏み切った形だ。
気温24度、路面温度35度というコンディションで、現地時間13時半にセッションがスタート。レースコントロールが発表したセッション中の降水確率は80%だ。開始とともにリカルド、角田のアルファタウリ勢をはじめ各車ドライタイヤでコースイン。ところが開始3分過ぎ、ミディアムタイヤを履いていたセルジオ・ペレス(レッドブル)がターン5のブレーキングで左リヤを芝生に乗せてしまい、そのままバランスを崩してスピン、タイヤバリアにクラッシュした。
ペレスのマシンはフロントウイングが脱落し、左のフロントサスペンションにダメージを負っていた。セッションは赤旗中断となり、ペレスのマシンを回収したあと残り時間49分のところから再開した。しかしこのタイミングで雨が降り始め、DRSも使用不可能に。各車ドライタイヤで数周走ったが、タイムを記録することなくピットに戻った。
開始20分過ぎ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)やエステバン・オコン(アルピーヌ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)などがインターミディエイトタイヤでコースに出たが、いずれも走行は1周のみ。セッション後半に入ると雨が強まり、インターでコースに出たピアストリのマシンの後方には大きく水煙が上がった。
残り20分を切ってコースに出たバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は、「ウエットだけどドライブできる」と報告し、インターで1分47秒787をマーク。これがこのセッション初めてのタイム計測となった。その後数台がコースに出たが、サインツがターン3の立ち上がりでスピンを喫し、マシンの左リヤがタイヤウォールに接触した。これで再びセッションは赤旗中断になり、コースマーシャルがスタックしたサインツのマシンを押し、サインツは自力でピットに戻った。
残り時間11分のところからセッション再開。終盤は各車インターで走行し、走れば走るほどタイムは上がっていく。角田もコースに出たが、フロントウイングの右側が大きく破損していた。最終的にタイムを計測したのは13人で、ラッセル、ピアストリ、ストロールというトップ3となっている。
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