レッドブルF1のリザーブを務めるアルボン、フォーミュラEに参戦するニッサン・e.ダムスのドライバー候補に
ABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦するニッサン・e.ダムスは、フォーミュラEの2021/2022年シーズンのドライバー候補としてアレクサンダー・アルボンを検討していることを認めた。
ニッサンは現在2015/2016年シーズンのフォーミュラEチャンピオンであるセバスチャン・ブエミと、オリバー・ローランドを擁しているが、ローランドは来月ベルリンで行われるフォーミュラEの最終ラウンドの後でチームを離脱することになっている。
2018年に、アルボンは実際にニッサンからフォーミュラEに参戦する契約をしたが、ヘルムート・マルコがトロロッソからのF1デビューをオファーしたことから、シーズンを前にチームを離脱する交渉が行われた。
「彼(アルボン)が、我々が検討しているドライバーのひとりであることは間違いない。彼とは連絡を取り合っており、定期的に話をしている」とニッサンのチームマネージャーを務めるフランソワ・シカールは『The Race』に語った。
「アレックスは我々の活動を常に把握しているし、我々は彼とはとても親しい。彼はドライバー候補のひとりとなるだろう。しかし他にも候補者はいるし、アレックスには他のチャンスが訪れることがあるかもしれないことは認識しておく必要があるだろう」
レッドブルの公式リザーブドライバーを今も務めているアルボンは、今年はDTMドイツツーリングカー選手権にスポット参戦している。25歳のアルボンは今もF1の戦いの場に復帰することに焦点を置いているが、2022年のチャンスは明らかに少なく、レッドブルではセルジオ・ペレスがシートを保持することになるとみられている。
「チャンスはそれほど多くない」とアルボンは『Formula1.com』のインタビューで認めた。「ある点では、パフォーマンスを発揮していないドライバーをあてにしている。F1のドライバー市場によるね」
「僕がF1でのチャンスを掴んだときはラッキーだった。ダニエル(・リカルド)が移籍したから、そのことですべてが変わったんだ」
「そういう意味では、今年は変化が少ないように見える。レッドブルでシートがないのなら、可能性のある他のチームがいくつかある。見守らなければならないことのひとつだ」
だがアルボンには時間がないかもしれない。フォーミュラEのようにF1以外で2022年のチャンスを掴むのなら、彼は今後数カ月で動きださなければならない可能性がある。
「ドライバー市場はまだ比較的早い時期にあるが、他のチャンピオンシップのシートポジションについては、F1より前に決める必要がある」
「F1なら8月から11月の間に決定を下せば大丈夫だ。でもフォーミュラEやインディカーのような他のチャンピオンシップも視野に入れていると、それらのシーズンは早くに始まるから、契約も早めに行われる必要がある」
「状況を評価しなければならないし、すべての選択肢をカバーできるようにしなければならない。それは難しいことだ。どうなるか様子を見てみよう」
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