原因不明のマシン不調に苦しむJuju。ステアリングが曲がった状態で予選アタックを敢行/Wシリーズ通信第5戦
F1第13戦ハンガリーGPの予選後、初めて走ったハンガロリンクについて感想を求めると、Juju(野田樹潤)は「うーん……」と深いため息をついた後、「いや、もう……」と言っていまにも泣き出しそうな表情で天を仰いだ。じつはJujuはこの日、フリー走行から原因不明のマシンの不調に悩まされていた。
「フリー走行から全然、まともに走ることができませんでした。とにかく、真っ直ぐ走らない」
そこで予選に向けて、マシンを調整してもらったものの、予選が始まると何も変わっていなかった。
「というより、フリー走行よりもひどい状況でした。ストレートでステアリングが左に曲がっていただけでなく、ブレーキを踏むとステアリングが今度は右に引っ張られて、とてもアタックできる状況ではありませんでした」
そこでJujuは、マシンの不調が改善するまで、ピットアウトとピットインを繰り返した。
しかし、マシンは一向に改善されない。30分間の予選は半分を過ぎ、Juju以外の17台はラップタイムを計測していたが、Jujuだけがノータイムのままだった。
このまま予選を終了させることも考えたJujuだが、あえてタイムアタックするためにコースインした。
「やるだけやってみるという感じで出ていきました。明日レースに出るなら、走って確認しておいた方がいいと思ったからです」
しかし、そのアタックはステアリングが左に曲がったままの危ない状態で刻んだ不本意な走行だった。
満足なアタックが行えずにパドックに帰ってきたJujuは、悔し涙を流していた。
「モータースポーツは命をかけて戦うスポーツ。この状況ではマシンを信頼して、それを行うことが難しい」
金曜日の予選直後、Jujuはデイパックを背負って帰り支度のまま会見に臨んだ。それは、このままサーキットを後にし、土曜日のレースに参加しないことも考えていたからだった。
しかし、Wシリーズ側と土曜日の朝に再度、話し合いの場を設けた後、Jujuは少なくともハンガリーで行われるレースには参加する方向で準備を進める。
「やめるのはいつでもできる。いまは頭を切り替えて、勝ちにこだわるのではなく、経験を積むことを選びました」
精神的に厳しい状況のなかで、Jujuはハンガリーでのレースに臨む。
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