『クスコスバルインプレッサ(GDB型/2002年)』JGTC初の4ドア特認車両が見せた快走【忘れがたき銘車たち】
モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは2002年の全日本GT選手権(JGTC)を戦った『クスコスバルインプレッサ(GDB型)』です。
* * * * * *
1998年、当時はまだラリーなど“泥”のイメージがまだ強かったスバル・インプレッサ(GC型)がサーキットレースである全日本GT選手権(JGTC)へとフル参戦を開始した(初のスポット参戦は1997年の最終戦スポーツランドSUGO)。
全日本ダートトライアル選手権などを戦っていたコンストラクター『キャロッセ』が製作したインプレッサのGTマシンは、フル参戦初年度ながら初優勝を記録し、活躍を見せる。しかし、その後は勝利に恵まれなかった。そして、2002年より市販車のモデルチェンジに伴って、ベース車両を変更することになった。
2002年のJGTCに投入されたのが、GDB型のクスコスバルインプレッサだった。この車両はFRレイアウトなど1998年の初フル参戦以来、GC型において蓄積したノウハウを多く受け継ぐマシンであった。
ただ新規に開発された点も多数あった。まずGDB型へとボディを変更するにあたり、市販車のラインアップから2ドアが消滅したため、4ドアの特認車両として開発されることになった。ちなみに、この時点で4ドアのJGTC車両が参戦するのはシリーズ史上初めてのことだった。
またGDB型となって前後トレッドが60mm広がったことを活かすため、ボディのねじれ剛性を上げて、フロントには大径タイヤを履かせるなどコーナリングスピードのさらなる向上を図った。
加えて、搭載されるエンジンもSTIの手でターボなど補機類のレイアウトも込みで新たに設計、開発が行われてポテンシャルアップを果たしている。
空力についても日本自動車研究所(JARI)の風洞を使って実験が行われ、デザインが見直されていた。
GDB型のクスコスバルインプレッサは、TIサーキット英田が舞台となった2002年シーズンの開幕戦でデビューを果たすと第3戦のスポーツランドSUGO、ツインリンクもてぎでの第6戦と2度の2位表彰台を獲得。勝利こそなかったもののまずまずの成績を残した。
そして2003年以降、まだ届いていなかった2度目の勝利を目指し、さらなる改善を続けていくこととなる。
投稿 『クスコスバルインプレッサ(GDB型/2002年)』JGTC初の4ドア特認車両が見せた快走【忘れがたき銘車たち】 は autosport web に最初に表示されました。
「スバル」をもっと詳しく
「スバル」のニュース
-
『わんだふるぷりきゅあ!』第49話「あなたの声」、スバルがニコダイヤを取り込んで巨大なオオカミに変身1月18日12時0分
-
スバル、BRZの特別仕様車「STI Sport PURPLE EDITION」発表1月15日9時46分
-
スバル、2025年もスーパー耐久ST-Qクラスに参戦。レースの現場で環境対応と高性能化の両立を目指す1月10日14時24分
-
スバル、STIコンプリートカー『S210』を初公開 500台限定販売予定 今春詳細発表【東京オートサロン2025】1月10日13時31分
-
スバル、新たなSTIコンプリートカー『S210』のプロトタイプを初公開。500台限定で発売へ1月10日12時21分
-
スバル/STIがモータースポーツ活動計画を発表。ニュル、全日本ラリー等さまざまな活動を展開1月10日11時56分
-
スバルBRZ GT300、2025年も井口卓人と山内英輝のコンビで参戦。車体とカラーリングを一新1月10日11時41分
-
200台限定のBRZ。スバル、アグレッシブかつ上質な特別仕様車STI Sportパープル・エディションを発表1月9日20時35分
-
チューニング&ドレスアップ徹底ガイド!『ハイパーレブ Vol.283トヨタ86&スバルBRZ No.21』発売!!12月26日14時46分
-
ホロライブ2期生のVTuber『大空スバル』が、サスペンダー衣装Ver.で立体化!あみあみにて予約受付中。12月25日18時16分