F1ハンガリーGPの一件を受けて、FIAがフォーメーションラップ中の無線規制を見直しへ
F1第3戦ハンガリーGPのフォーメーションラップ中にハースF1チームとドライバーらがタイヤ交換に関するやり取りをしたことを受けて、FIAは、フォーメーションラップ中のチームとドライバー間の無線通信について制限を見直すことになった。
ハンガリーGPのフォーメーションラップでは、ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンのふたりが、ウエットタイヤからスリックタイヤに交換するために、チームからフォーメーションラップの終わりにピットストップを行うよう指示された。この大胆な戦略によりマグヌッセンは順位を上げることができたが、レース後に彼とグロージャンはふたりとも無線通信規則に違反したとして10秒のタイムペナルティを科された。
その後ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、ふたりのドライバーはどちらもフォーメーションラップの終わりにピットストップしたことでタイム面でのアドバンテージを得ていないため、ペナルティは“適切”ではないと主張した。
FIAのレースディレクターを務めるマイケル・マシは、FIAがハンガリーGPでハースが陥った苦境について考慮し、その後通信規則の再検討を始めたと語った。
「チームからの要請ではなかったが、これはともに再度調査をし、経緯とどのように発生したのかということを理解するべきケースだと、FIAが積極的に提案した。そのため意志決定プロセスにかかわるすべてのレベルの人々によって議論されることになるだろう」
「必要だと見なされれば、変更が加えられることになる」
またシュタイナーは、第4戦イギリスGPの1周目終盤にマグヌッセンに衝突したアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)に5秒ペナルティが科されたことについて、はるかに重大な結果が出たにもかかわらず、処罰が相対的に軽かったと言及した。
「ハンガリーの一件についてFIAと話すことになったが、私はアルボンの件を持ち出すことはしない。それは私にとって価値のあることではない」
「誰もが同じ5秒ペナルティを与えられるのなら、誰かがコース外に押し出されたとしても私はかまわない。一貫性のある対応が取られている限りはそれでよい」
「しかしペナルティが非常に軽いので、ドライバーが他のドライバーをコース外に追いやるかもしれないリスクを彼らは選ばなければならない。だが私はそのようなことはしないし、さらにペナルティを科されることは望んでいない。FIA内の知る必要のある人々にこうしたことを知らせるために、我々はやるべきことをした」
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