2+2の“ウルトラGT”コンセプト『ランボルギーニ・ランザドール』見参。最高出力は1360ps以上
アウトモビリ・ランボルギーニは、アメリカ・カリフォルニア州で開催されたモントレー・カー・ウイークで、ピュアEVのコンセプトカー『Lanzador(ランザドール)』を発表した。高めに設定された最低地上高はSUVのような印象を与えるが、このモデルは2+2シーターのグランドツーリングカーだ。ランボルギーニは、ランザドールの発表に伴い“ウルトラGT”という新たなカー・セグメントを開拓したとしている。
今回発表されたコンセプトカーは、2021年にランボルギーニが発表し、持続可能性への道程を示した『コル・タウリ戦略』および脱炭素化と電動化に向けたロードマップに沿ったもの。ランザドールは、先に発表されているV型12気筒エンジン搭載のプラグインハイブリッド(PHEV)モデル『レヴエルト』に続き、2028年から製造されるシリーズモデルの未来を示している。
ランザドールのまったく新しい姿は、スーパースポーツカー『レヴエルト』の超高性能な要素とSUVモデル『ウルス』の快活な汎用性を併せ持つデザインに仕上げられ、今までにないドライビング・エクスペリエンスを提供する。ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOは次のようにコメントした。
「この4番目のモデル・コンセプトでは、当社のDNAを忘れずに未来を見据えている。ランボルギーニが発表した最初のクーペモデルは、スポーティーなフロントエンジン車で、日常使いに適したエレガントな2+2シーター・グランツーリスモだった。今回のモデルのコンセプトでは、当社の理念であるスーパー・スポーティネスに優れた新技術と大胆なデザインを融合させており、まさにコル・タウリ戦略に一致するものとなっている」
ランザドールは各アクスルに搭載された高出力モーターが、あらゆるコンディション、路面、ドライビング・スタイルにおいて、常時完全な電動走行および1MW(1000kW/1360ps)以上の最高出力を保証する。この全輪駆動は、特にコーナリングのダイナミックな挙動を実現するためにアクティブe‐トルクベクタリングをリヤアクスルに伝え、あらゆる状況に応じた調整と適応を非常に細やかに行う。
ランボルギーニのチーフ・テクニカル・オフィサーであるルーベン・モールは「ランボルギーニにとって電動化とは制約ではなく、パフォーマンスと操作性を高めるための理にかなった機会だ」と主張する。
また、このコンセプトカーをはじめとする未来のランボルギーニ車両には、ドライビング・ダイナミクス・コントロール・システムやアクティブ・エアロダイナミクス、アクティブ・サスペンションという3つの要素と、トルク配分やホイールスピード・コントロールという制御システムが不可欠だという。ランザドールはこれらのシステムを組み合わせることで、これまでの内燃エンジン搭載のスーパースポーツカーから新たなレベルへ到達するインテリジェントな電動“ウルトラGT”となっている。
■宇宙船から発想を得たデザイン
デザインの面では、ランボルギーニが新セグメントとして提案する“ウルトラGT”を体現するべく新たなバランスを表現し、インテリアでもこれまでにないランボルギーニ体験を提供するものに仕上げられている。
特徴的なGTコンセプトカーのデザインは宇宙船から発想を得たもの。これまでの伝説的なランボルギーニ・モデルに着想を得た美しいラインや、コンセプトカーのために開発されたアーキテクチャが融合したシングル・シルエット・ラインなど、ランボルギーニらしく大胆で意外性のあるデザインだ。
インテリアはランボルギーニのデザイン・コンセプトである“feel like a pilot”を忠実に守り、ここにも宇宙船の着想が取り入れられた。『2+2 GT』構想を採用しながらも、さらに一歩進んだ『2+2ライフスタイル』コンセプトを考案し、キャビンのリヤスペースをさまざまなスポーツ用品や荷物の収納にも使えるようなデザインとなっているのが特徴的だ。
さらにフロント・ボンネットの下に隠されたトランクや、大きく開く大型のガラス製テールゲート、可変式とされたリヤのラゲッジスペースなど、日常のほぼすべての状況に対応できるデザインがなされている。
前述のとおり、ランボルギーニが2028年に発表する市販車両のプレビューの具現化したものだというランザドール。このコンセプトに基づいたシリーズの市販車は、ランボルギーニが本社を置くイタリアのサンタアガタ・ボロネーゼでの生産が予定されており、同ブランドは拠点の拡張と従業員の増員も計画している。
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