意外な2クラブがKリーグで躍進…その陰に元Jリーガーの活躍あり
サッカーキング2021年8月27日(金)13時20分
[写真]=Getty Images
2021年シーズンの韓国Kリーグ1(1部)で予想外のクラブが躍進を続けている。その中心にいるのは、往年のJリーガーたちだ。
現時点で第26節までを終えたKリーグ1。首位を走るのは蔚山現代で、2試合未消化の全北現代モータースが5ポイント差で2位につけているが、3、4位には意外なクラブが浮上している。
それは今季のAFCチャンピオンズリーグ出場組である浦項スティーラースや大邱FCでも、リーグ優勝経験のある水原三星ブルーウィングスやFCソウルでもない。3位には昇格組の水原FC、4位には万年下位クラブの仁川ユナイテッドがつけているのだ。
5年ぶり2度目の1部を戦う水原FCは、前半戦こそ最下位に沈んだ時期があったものの、カタール・ワールドカップ アジア2次予選とACLによる中断期間以降には蔚山現代と全北現代に勝利。水原三星との“水原ダービー”も3ー0と完勝するなど、上位を次々と下す“キラー”ぶりを見せている。
一方、仁川は2013年の昇降格制度導入以降、毎年のように残留争いを戦いながら一度も降格経験がなく、“残留王”の異名を持つ。直近5年の順位推移は12チーム中10位→9位→9位→10位→11位と、下位が定位置ながらしぶとく1部に残り続けている。水原FC同様、再開以降から好調が続いており、直近7試合で5勝1分け1敗としている。
注目すべきは、両クラブの躍進の要因に元Jリーガーの活躍があることだ。
水原FCでは、35歳FWヤン・ドンヒョン(元セレッソ大阪、アビスパ福岡)がチーム2位の6ゴールをマーク。ほかにも、キャプテンのDFチョン・ドンホ(元横浜F・マリノス、ガイナーレ鳥取)をはじめ37歳GKユ・ヒョン(元栃木SC)や34歳DFパク・チュホ(元水戸ホーリーホック、鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田)らがチームの中軸を担う。
仁川では、現在まで18試合2アシストを記録中のDFオ・ジェソク(元ガンバ大阪、FC東京、名古屋グランパス)の存在感が目立つ。4月には試合中に負った鼻骨骨折、角膜出血でクラブと監督から手術を勧められるも、自ら出場を志願し2週間で戦列復帰。先発フル出場した復帰戦では1アシストの活躍で勝利に導くなど、闘志あふれるプレーでチームをけん引している。
オ・ジェソク以外ではFWキム・ヒョン(元栃木)がここまで4ゴールと奮起。DFキム・チャンス(元柏レイソル)は昨季終了後に無所属となり、一時は現役引退も噂されたが、今夏に6カ月の短期契約で仁川に加入以降はベテランらしい安定感でチームを支えている。
シーズン終了まで好調を維持できれば、両クラブは史上初となるACL出場権獲得も見えてくる。次戦、水原FCは28日に全北現代、仁川は29日に蔚山現代と、いずれもアウェーで上位と激突する。仮にこの試合で勝ち星を挙げるようなことがあれば、いよいよその実力は本物と言っていいだろう。
文=ピッチコミュニケーションズ
現時点で第26節までを終えたKリーグ1。首位を走るのは蔚山現代で、2試合未消化の全北現代モータースが5ポイント差で2位につけているが、3、4位には意外なクラブが浮上している。
それは今季のAFCチャンピオンズリーグ出場組である浦項スティーラースや大邱FCでも、リーグ優勝経験のある水原三星ブルーウィングスやFCソウルでもない。3位には昇格組の水原FC、4位には万年下位クラブの仁川ユナイテッドがつけているのだ。
5年ぶり2度目の1部を戦う水原FCは、前半戦こそ最下位に沈んだ時期があったものの、カタール・ワールドカップ アジア2次予選とACLによる中断期間以降には蔚山現代と全北現代に勝利。水原三星との“水原ダービー”も3ー0と完勝するなど、上位を次々と下す“キラー”ぶりを見せている。
一方、仁川は2013年の昇降格制度導入以降、毎年のように残留争いを戦いながら一度も降格経験がなく、“残留王”の異名を持つ。直近5年の順位推移は12チーム中10位→9位→9位→10位→11位と、下位が定位置ながらしぶとく1部に残り続けている。水原FC同様、再開以降から好調が続いており、直近7試合で5勝1分け1敗としている。
注目すべきは、両クラブの躍進の要因に元Jリーガーの活躍があることだ。
水原FCでは、35歳FWヤン・ドンヒョン(元セレッソ大阪、アビスパ福岡)がチーム2位の6ゴールをマーク。ほかにも、キャプテンのDFチョン・ドンホ(元横浜F・マリノス、ガイナーレ鳥取)をはじめ37歳GKユ・ヒョン(元栃木SC)や34歳DFパク・チュホ(元水戸ホーリーホック、鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田)らがチームの中軸を担う。
仁川では、現在まで18試合2アシストを記録中のDFオ・ジェソク(元ガンバ大阪、FC東京、名古屋グランパス)の存在感が目立つ。4月には試合中に負った鼻骨骨折、角膜出血でクラブと監督から手術を勧められるも、自ら出場を志願し2週間で戦列復帰。先発フル出場した復帰戦では1アシストの活躍で勝利に導くなど、闘志あふれるプレーでチームをけん引している。
オ・ジェソク以外ではFWキム・ヒョン(元栃木)がここまで4ゴールと奮起。DFキム・チャンス(元柏レイソル)は昨季終了後に無所属となり、一時は現役引退も噂されたが、今夏に6カ月の短期契約で仁川に加入以降はベテランらしい安定感でチームを支えている。
シーズン終了まで好調を維持できれば、両クラブは史上初となるACL出場権獲得も見えてくる。次戦、水原FCは28日に全北現代、仁川は29日に蔚山現代と、いずれもアウェーで上位と激突する。仮にこの試合で勝ち星を挙げるようなことがあれば、いよいよその実力は本物と言っていいだろう。
文=ピッチコミュニケーションズ
(C) SOCCERKING All rights reserved.
「Kリーグ」をもっと詳しく
「Kリーグ」のニュース
-
韓国Kリーグの公式トレカ販売が注目集める…日本人の江坂任や石田雅俊もカードに8月30日21時13分
-
アジアの“伝説”デヤンが25年のプロ生活に幕「信じられないけど、この日が来た」8月18日23時54分
-
元FC東京の韓国代表FWナ・サンホが今季2度目のKリーグ月間MVPに8月10日19時34分
-
劇的展開でKリーグ選抜がアトレティコに競り勝つ! 試合以外のイベント企画も大盛況に7月28日17時48分
-
アトレティコに挑むKリーグ選抜のメンバーが決定! 日本人選手の名前は…?7月21日18時2分
-
“新天地”韓国で躍動するMF小塚和季が名門復活の切り札となるか?! 次節は江坂との日本人対決7月13日20時10分
-
川崎FのMF小塚和季、韓国の水原三星に完全移籍「この2年半は僕の宝」7月6日10時57分
-
Kリーグで“元Jリーガー”同士の監督交代劇…千葉を率いたユン・ジョンファン氏が江原FC監督に就任6月15日12時20分
-
元浦和の江坂がKリーグ初ゴールを記録…週間ベストイレブンに選出6月14日10時38分
-
元Jリーガーのキム・ヨングォンが“Kリーグ初ゴール”を記録…25メートル弾でチームの勝利に貢献5月23日17時57分
スポーツニュースランキング
-
1批判殺到!どこ投げてんだよ…! 大谷翔平、まさかの盗塁で“異変”が起きた…!? 相手捕手のリアクションがヤバすぎる 「古田さんも思わず苦笑」「さすがに無謀w」 ABEMA TIMES
-
2球宴3度出場の元MLB戦士が大谷翔平に“疑念” 水原容疑者の違法賭博騒動にまさかの意見「突然、物語が変わった」 ココカラネクスト
-
3【DeNA】オースティンにアクシデント カメラマン席ダイブで必死のキャッチもしばらく立てず球場騒然、途中交代に スポーツ報知
-
4金沢志奈が首位をキープ リゾートトラスト女子ゴルフ 共同通信
-
5大の里が単独トップで千秋楽へ!史上最速Vに王手、琴櫻が痛恨黒星、4敗で4人が追う展開に【大相撲夏場所・14日目】 TBS NEWS DIG