劇的展開でKリーグ選抜がアトレティコに競り勝つ! 試合以外のイベント企画も大盛況に

2023年7月28日(金)17時48分 サッカーキング

写真提供=韓国プロサッカー連盟

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 7月27日、韓国のソウルワールドカップ競技場ではチームKリーグ(Kリーグ選抜)とアトレティコ・マドリードによるスペシャルマッチ「Coupang Playシリーズ」第1戦が行われ、チームKリーグが3−2で勝利した。

 昨季Kリーグ王者・蔚山現代のホン・ミョンボ監督率いるチームKリーグは、元FC東京、大宮アルディージャ、ガンバ大阪のDFキム・ヨングォン(蔚山現代)や元FC東京のFWナ・サンホ(FCソウル)などのJリーグ経験者や、バルセロナ下部組織出身のFWイ・スンウ(水原FC)、MFペク・スンホ(全北現代モータース)らが先発出場。一方のアトレティコは、FWアントワーヌ・グリーズマンやFWアルバロ・モラタ、今夏新加入のDFセサル・アスピリクエタなどがスタメンに名を連ねた。

 チケットは全席完売。5万8903人の観客が訪れた試合は一進一退の白熱した展開となった。

 前半にMFトマ・レマルのゴールでアトレティコが先制するも、50分にチームKリーグのDFアントン・クリボチュク(大田ハナシチズン)が同点弾をマーク。終盤にはアトレティコの勝ち越しを許した直後の89分、セルビア人MFアレクサンダル・パロチェビッチ(FCソウル)のPKで再び同点に追いつく。

 「Coupang Playシリーズ」は90分を戦って同点で終えた場合、延長戦を行わずPK戦で決着をつけることになっており、誰もがPK戦突入を予想していたなか、アディショナルタイム4分にMFイ・スンミン(光州FC)がペナルティエリア手前から右足を一閃。見事なシュートをゴールネットに突き刺し、チームKリーグの劇的な逆転勝利で幕切れとなった。

 Kリーグのオールスターチームはこれまで、2010年にバルセロナ(2−5で敗北)、2019年にユヴェントス(3−3で引き分け)、昨年はトッテナム(3−6で敗北)と対戦してきたが、4試合目にして対欧州クラブ初勝利を飾った。

 そんなチームKリーグ対アトレティコでは、試合以外の多種多彩なイベント企画でも大きな注目を集めた。

 例えば、前日の26日にはトークショー兼サイン会が行われ、質問コーナーなどを通じてファンと選手の交流がなされた。その他にも、選手が直接指導する子ども向けのサッカークリニックも実施。途中、大雨でクリニックが一時中断された際には急きょサイン会を開くなど、積極的なファンサービスも欠かさなかった。

 また、当日は人気K−POPアーティストが多数ゲスト出演。キックオフセレモニーを8人組ボーイズグループ「Stray Kids(ストレイキッズ)」のチャンビンが務め、ハーフタイムには5人組ガールズグループ「(G)I−DLE(ジー・アイドゥル)」がピッチ上でステージを披露した。

 そして、試合後は「SHINee(シャイニー)」のテミン、「MONSTA X(モンスタエックス)」のショヌ&ヒョンウォン、ソロ歌手のヨンタクによるステージも開催。観客席はKリーグ各チームやアトレティコなどのユニホームを着た人々でカラフルに染まり、普段は敵同士のサポーターも隣に座り一緒の応援歌を歌うなど、会場一体で盛り上がりを見せた。

 「Coupang Playシリーズ」は今後、第2戦として7月30日にソウルワールドカップ競技場でマンチェスター・C対アトレティコ・マドリードを予定しており、8月3日の第3戦では釜山アジアード主競技場でパリ・サンジェルマン(PSG)対全北現代モータースを行う予定だ。

 第2戦はチケット販売開始直後にサーバーがダウンする事態もあったが、無事に全席完売。第3戦も現在までに約5万席以上が売れるなど、いずれの試合も大勢の観客の来場が予想されている。

 現在、マンチェスター・Cやバイエルン、PSGの日本ツアーを現地取材中の『スポーツソウル』は、今回の「Coupang Playシリーズ」を「単純なイベントではない、国内最大級のスポーテインメント(スポーツ+エンターテインメント)イベントだ」と表現していた。

 単なるサッカーの親善試合にとどまらず、エンタメと融合した大型イベントとして成功させた「Coupang Playシリーズ」の第1戦。続く2試合も大盛況となるか、注目だ。

文=姜 亨起(ピッチコミュニケーションズ)

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