イタリアGP FP2:メルセデス勢が1-2、フェルスタッペンが3番手に。フェラーリのサインツがクラッシュ
2021年F1第14戦イタリアGPのフリー走行2回目が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、セルジオ・ペレスは4番手、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは9番手、角田裕毅は15番手となっている。
今季2回目となるスプリント予選。モンツァ・サーキットは2日目も穏やかな晴天。セッションのはじまる現地時間正午の時点で気温25度、路面温度35度、微風というコンディションだ。
すでに初日予選前にパルクフェルメ規定が適用されているため、これから行われる2日目のフリー走行で車体やパワーユニットに大きな変更を施すことはできない。ロングランペースの確認や、エネルギーマネージメントの調整くらいか。やれることが限られていることもあってか、メルセデスの2台、アルピーヌの2台、フェルスタッペン、ガスリーらはずっとガレージにこもったままだ。
それでもセッション開始後10分、ガスリー、ハミルトン、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がようやく出て行った。フェルスタッペン、ハミルトンをはじめとして、計9台が中古ソフトでの走行を試している。
このあとのスプリント予選はタイヤ交換の義務がなく、18周をミディアムで走りきることをピレリは予想している。しかしソフトで序盤から順位を上げていく選択肢もあるわけで、ソフトタイヤの持ち具合を確認しているのだろう。一方でボッタスはハードを装着。4基目のパワーユニット投入で、決勝レースは最後尾スタートが確定している。それを見据えているのだろう。
セッション前半は、ソフトのフェルスタッペンが1分23秒754でトップ。ミディアムのセルジオ・ペレスが2番手につけている。ガスリー、角田もミディアムで3、6番手と、まずまずの速さを見せている。
開始後25分、カルロス・サインツ(フェラーリ)がアスカリシケインで激しくクラッシュ。マシン前部を大破して、セッションは赤旗中断となった。「大丈夫か」というエンジニアからの問いかけに、うめき声で答えており、かなり痛そうだ。ノーズの損傷も激しく、モノコックまで壊れている恐れもある。
14分後にセッション再開。ともにソフトを装着したハミルトン、ボッタスが1-2タイムを叩き出す。3番手に後退したフェルスタッペンは、首位ハミルトンにコンマ5秒差をつけられた。4番手ペレス、5番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、6、7番手にアルファロメオのロバート・クビサ、アントニオ・ジョビナッツィが入り、ガスリーは9番手だった。
15番手の角田はミディアム16周、ソフト16周のロングランをこなし、全20台中最多の32周を走り切った。
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