F1アゼルバイジャンGP FP1:ルクレール、コラピントのクラッシュなどで3度の赤旗中断。トップはフェルスタッペン
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGPのフリー走行1回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムをマークした。2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)となっている。角田裕毅(RB)は15番手だった。
2024年シーズンのF1はヨーロッパでの戦いを終え、ここからはフライアウェイラウンドに入る。今週末の舞台は、アゼルバイジャンのバクー市街地サーキット。持ち込まれたタイヤはハードがC3、ミディアムがC4、ソフトがC5という最もソフト寄りのコンパウンドだ。
前戦イタリアGPでは、ハースのケビン・マグヌッセンはピエール・ガスリー(アルピーヌ)との接触により10秒のタイムペナルティと、ペナルティポイントを2点科された。これによりマグヌッセンの累積ペナルティポイントは12カ月間で12ポイントに到達し、1レースの出場停止が決定。そのためハースは、マグヌッセンの代役にリザーブドライバーのオリバー・ベアマンを起用する。
気温29度、路面温度42度というコンディションで、現地時間13時半にセッションがスタート。多くのマシンがミディアムタイヤでコースに出て行くなか、アルピーヌの2台はハードだ。フェルスタッペンはソフトで1周走り、ミディアムに履き替えた。ランド・ノリス(マクラーレン)は「右に曲がるのは簡単だが、左に曲がるのが難しい。対照ではないようだ」と無線で報告。またセルジオ・ペレス(レッドブル)は、ピットレーンの白線を跨いだとして黒白旗を出された。
序盤にトップに立ったのはハミルトンで、1分47秒618を記録したが、ハミルトンは「シートがとても熱い」と前戦に続いて再びシートの問題を訴えた。その後シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分47秒501、フェルスタッペンが1分47秒214とトップタイムが更新されたが、開始から13分ほど経過したところでセッションは赤旗中断となった。ターン12にデブリが落ちていたことが原因で、それをマーシャルが回収したシーンが国際映像で捉えられた。
セッションは残り時間43分のところから再開。エステバン・オコン(アルピーヌ)は「パワーがない」と訴え、スローダウンしたが自力でピットまで戻っている。セッション折り返しを前にミディアムの角田は1分47秒716で6番手、チームメイトのダニエル・リカルドも1分47秒739をマークした。
その直後、ルクレールがターン15で曲がりきれずにクラッシュを喫した。ルクレールのマシンはフロントにダメージを負っているが、ルクレール自身は自力でマシンを降りている。これでこのセッション2回目の赤旗中断となり、マシンの改修とバリアの修復を行い、残り時間26分のところから再開された。
再開後は各車新品のソフトタイヤを投入し、トップタイムが入れ替わる。ハミルトンが1分45秒859、ノリスが1分46秒027、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1分46秒282というトップ3となった。しかし今度はフランコ・コラピント(ウイリアムズ)がターン4でアウト側のウォールにクラッシュした。コラピントは謝罪の言葉を述べたのち、自力でマシンを降りている。
3度目の赤旗中断を経て、FP1は残り時間11分に。最後にフェルスタッペンが1分45秒546をマークしトップに浮上、2番手ハミルトン、3番手ペレスというトップ3でセッションは終了した。4番手以降はノリス、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ピアストリ、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ルクレール、リカルドとなっている。
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