162キロの弾丸ライナーが頭部を直撃! ヤ軍投手を襲った悲劇に米メディアも騒然「なんてことだ…これは最悪だ」
顔の左側を抑えながらグラウンドを後にしたミシェビッチ。その表情は実に痛々しい。(C)Getty Images
背筋が凍るような瞬間だった。現地9月15日に行われたパイレーツ戦で、ヤンキースの投手アンソニー・ミシェビッチの頭部に弾丸ライナーが直撃。大きく跳ね上がったボールがライト前まで飛ぶ衝撃の事態となった。
なんとも恐ろしい場面は6回2死一、二塁、パイレーツの攻撃時に起きた。2番手としてマウンドに上がっていたミシェビッチの投げた一球を、ベ・ジファンが強烈なピッチャー返しで弾き出す。すると、打球速度100.6マイル(約161.9キロ)のライナーは28歳の左腕の頭部を直撃した。
【動画】身も凍る恐ろしい光景 ヤンキース投手の弾丸ライナー直撃シーン
ボールがライト前まで跳ね上がる衝撃の瞬間を目の当たりにした球場は騒然。現地実況も「なんてことだ……これは最悪だ」と言い残し、しばらく言葉を失うほどだった。当のミシェビッチは意識こそあるものの、苦悶の表情でうずくまった。その後にトレーナーなどの確認を受け、自力で立ち上がったが、投球続行は不可。タオルで頭を押さえる痛々しい姿でカートに乗り込み、球場を後にした。
無論、ベ・ジファンは不可抗力だ。こうしたシーンは時折見られるものではある。しかし、ミシェビッチのあまりに痛々しい姿に米メディアも騒然としている。
野球専門サイト『Talkin’ Baseball』は「ライナーに打たれ、ミシェビッチはすぐに出血した。これは怖いもの見たさだ」と紹介。また、ヤンキースの地元紙『New York Post』は「本当に恐ろしく、心配な光景だ」とし、「ミシェビッチは火の出るようなライナーを顔の左側に受けた。彼に当たったボールがライトまで転がった瞬間、球場は異様な静寂に包まれた」と描写した。
ちなみに、この時にライトを守っていたヤンキースのアーロン・ジャッジはこう振り返っている。
「僕はあの時に彼を見ていたんだけど、ボールがどこに飛んだかが分からなかったんだ。そしたら、いきなり僕の目の前に何かが飛んできたんだ。ボールだった。あんなシーンは今までに見たことがない。とにかく彼の無事を願うよ」
なお、試合後にヤンキースは病院に直行したというミシェビッチの状態について声明を発表。「注意力はあり、方向感覚なども問題はない」とした。とにかくひと安心といったところだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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