ルクレール、ザウバーF1で今季中に4回のFP1を担当することが決定
フェラーリF1の育成ドライバーであるシャルル・ルクレールは、今シーズン中に4回のフリー走行を担当することになった。
19歳のルクレールはマレーシア、アメリカ、メキシコ、ブラジルGPのフリー走行1回目でザウバー『C36』のステアリングを握ることになる。
セパン・インターナショナル・サーキットでのルクレールの初走行では、マーカス・エリクソンに代わってマシンに搭乗する予定だ。フリー走行2回目以降と予選、決勝はエリクソンが走行する。
ルクレールはGP3の現チャンピオンである。今シーズン初開催となったFIA F2チャンピオンシップでは、あと2回のレースウイークエンドを残すのみとなった現在、2位のオリバー・ローランドに59ポイント差をつけ首位に立っている。ルクレールはこれまで7戦でポールポジションを獲得し、5戦で優勝を飾ってきた。
ルクレールは先月ハンガロリンクで行われたF1インシーズンテストに参加し、テスト初日にフェラーリのマシンで最速タイムを叩き出している。メルセデスの育成ドライバーとして高評価を受けるジョージ・ラッセルだけでなく、現役F1ドライバーであるストフェル・バンドーンやバルテリ・ボッタスすらも上回る結果となった。
ルクレールは2018年にザウバーのシートを得るとみられている。ザウバーのオーナーであるロングボウ・ファイナンスがエリクソンの後援者であることから、ルクレールはパスカル・ウェーレインのシートを得ることになるだろう。
ルクレールの現在のボス、プレマ・レーシングのチーム代表レネ・ロジンは、彼のF1昇格のチャンスを支援している。「今季のシャルルは、驚くほどにすべてをうまく成し遂げている。彼はチャンスを得るに値する」とロジンは述べた。
一方で、ザウバーはもうひとりのフェラーリ育成ドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィも候補者として検討しているようだ。
23歳のジョビナッツィは昨年のGP2シリーズで2位を獲得しており、F1デビューはすでに経験済みだ。彼は今シーズンのオーストラリアGPと中国GPで、負傷したウェーレインの代役を務めている。
それ以来ジョビナッツィは、ハースのフリー走行を3回担当。彼はシルバーストン、ハンガロリンク、さらには先週のシンガポールでもにフリー走行1回目に出走した。
しかしながらフェラーリF1チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは、まだ両者とも実力を証明する必要があると話す。アリバベーネは今月始めに、以下のように述べている。
「我々の目的は若手ドライバーの育成はもちろんのこと、彼らとの将来性を見ることにもある。しかしそれ以前にまず彼らは、F1においてふさわしい実力があることを示す必要があるのだ」
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