マルケス&ペドロサが2017年型MotoGPマシンを語る。新型カウルは日本GPでも使用
開催を直前に控えたMotoGP第15戦日本GP。ホンダのホームレースとして日本GPを迎えるマルク・マルケスとダニ・ペドロサのふたりが、2017年のエンジンと新型カウル、そしてミシュランタイヤについて語った。
第14戦アラゴンGPまでを終えてランキングトップのマルケス。しかし、シーズン序盤ではマルケスはマシンとのマッチングに苦しんでいた。
開幕戦カタールGP、第2戦アルゼンチンGPと、2017年シーズン開幕から2戦続けてマルケスは表彰台を逃す。第3戦アメリカズGPでは優勝を飾ってはいるが、思いどおりに走れるようになってきたのは第7戦カタルニアGPからだったという。確かに、エンジンブローでリタイヤを強いられたイギリスGPを除き、マルケスはカタルニアGPから表彰台に上り続けている。
「今年はエンジンが変わったんだ。最初の段階ではセットアップをいろいろ試したりして、(新しいエンジンを)理解するのに時間がかかった」
「エンジン自体にはポテンシャルがあるとわかっていたんだけど、サーキットに合わせて、毎戦わずかな時間で調整をしなければならなかった。どのポイントを直したらいいのか、ということがわかり始めたのが、カタルニアGPからなんだ」
「それから、ブルノサーキットで行われたテスト。ブルノでいろいろ試して、いろいろなことが理解できた。それからは、アジャストもうまくいったんだ」
ホンダはシーズン中盤以降、新型カウルを導入している。マルケスはこのカウルについても、好感触を得ているようだ。
「(新型カウルによって)ウイリーが抑えられるようになってアクセルを開けられるようになって、さらに加速がよくなった。去年も大きなウイングが導入されてかなり加速できるようになったけど、今年の新型カウルによって、さらに加速できるようになったんだ」
この新型カウルをもてぎで使う? という質問に対し、マルケスは「Yes」と明快に答えている。新たに導入されたカウルに手ごたえを感じているのは間違いなさそうだ。エンジン、そしてカウルにいい感触をつかんでいるマルケス。もてぎは『不得意』とも語っているが、2016年には優勝を果たしている。今年も間違いなく表彰台獲得の最有力候補だろう。
■ペドロサ「ミシュランタイヤは改善した」
2016年からMotoGPクラスのタイヤサプライヤーとなったミシュラン。初年度はブリヂストンタイヤからの乗り換えに苦労するライダーが続出し、9人ものウイナーを誕生させる一因ともなった。しかしペドロサは、2シーズン目となる今季のミシュランタイヤについて前向きに捉えている。
「ミシュランタイヤは改善した。タイヤの感触は以前よりもよくなっているよ。去年1年間を経験して、ミシュランもMotoGPでどのようにしたらいいのかということを学んだのだと思う」
「それでもいろいろなライダーがいるし、苦労しているライダーもいるみたいだけどね。コンパウンドが違うタイヤもあるし、どういう風に使いこなすかだね。でも、全体としてはポジティブだし、改善されているよ」
アラゴンGPに続き、マルケス、ペドロサがツインリンクもてぎでワン・ツーフィニッシュを果たすか。日本GPは10月13〜15日、ツインリンクもてぎで開催だ。
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