「中国GPは厳しい週末になる」とマクラーレンF1代表。マシンとコースの相性に懸念を示す
2024年4月18日(木)7時15分 AUTOSPORT web
日本GPでは3番手スタートのランド・ノリスが5位、6番手スタートのオスカー・ピアストリが8位となり、ポジションを下げはしたものの確実にポイントを稼ぐことに成功したマクラーレン。続いて迎える中国GPについてチーム代表のアンドレア・ステラは、コースの特徴がMCL38と相反するものであるはずだと指摘し、チームメンバーに対して上海での困難な週末に備えるよう警告している。
2カ所の非常に長いDRSゾーンと、その後に続くシーズン随一の超低速コーナーは、マクラーレンのマシンが抱えるふたつの主要な問題を浮き彫りにするだろうと予想されている。
2024年型マシンのMCL38は現在のところ、DRSによる加速においてライバルと争える状況とは言えず、カレンダーのなかでももっとも低速なコーナーをスムーズに走るためのダウンフォースも不足している。これらを前提として、ステラは次のように警告している。
「これまでにレースをした開幕4戦のコースとくらべると、上海インターナショナルサーキットは一番相性がよくないだろう。それに、予測不能な天候に見舞われる可能性もある」
「ただ、すべてのチームでデータが不足しているため、いくつかのチャンス、もしくは課題が生じる可能性がある。もはや我々にできることは、充分な準備を整え、チャンスが訪れたときにそれを生かせるポジションにつけるようにするために懸命に取り組む事のみだ」
中国GPを強く警戒するチーム代表に対し、ドライバーはどちらかと言えば楽観的な見通しでいるようだ。ランド・ノリスは、チャンスが訪れる可能性を意識して語る。
「今週末は、スプリントがある大会になるし、まだ何が起きるかは分からない。何ができるか可能性を探ることは素晴らしいことだ」
「すべてのセッションは、誰にとってもより興味深いものになるだろう。今回は僕たちに合わないコースかもしれないけれど、ベストを尽くす準備はできているよ」
ノリスのチームメイトで、上海ではまだレースをしたことのないドライバーのひとりであるオスカー・ピアストリも、「初めて中国GPでレースをすることに興奮している」と前向きな姿勢だ。
「上海インターナショナルサーキットは僕にとってまったく初めてのコースだ。そして今シーズン最初のスプリントのある大会なので、その分フリー走行が少なくなる。1回目のセッションを最大限活用してコースに慣れることがとても重要になるだろうね」
「チームのためにより多くのポイントを獲得し、ポジティブな週末にできることを願っているよ」
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