WTCR鈴鹿:ミケリス&クリストファーソンが優勝。レース3では終盤に“珍事”
WTCR世界ツーリングカーカップ第8ラウンド『JVCケンウッド・レース・オブ・ジャパン』は10月27日、決勝レース2/3が行われた。レース2は、リバースグリッドのポールポジションからスタートしたノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30N TCR)が優勝。レース3はヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が優勝を飾った。
■レース2はポールスタートのミケリスが逃げ切り
10時にスタートしたレース1では、ポールポジションスタートのノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30N TCR)が2番手スタートのロブ・ハフ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)を激しく牽制。ピットレーン出口までラインを移したが、これはレース中に黒白旗が出るほどのアクション。ただ、これが奏功しミケリスはトップを守った。
レースは序盤、ミケリスを先頭にハフ、ガブリエレ・タルキーニ(ヒュンダイi30N TCR)、ケビン・チェコン(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)、テッド・ビョーク(リンク&コー03 TCR)と続く。
コース上の随所でバンパー・トゥ・バンパーの争いは展開されるものの、次第に上位陣のバトルは膠着しはじめる。しかし終盤、トップを走るミケリスにハフが接近。また、3番手争いもタルキーニの後方にチェコンが接近。2台ずつ同士のバトルが展開されていった。
しかし最後は、ミケリスが首位を守りきりトップチェッカー。チャンピオン争いでも274ポイントに伸ばし、前日のレース1で優勝を飾ったエステバン・グエリエリ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)を逆転しトップに浮上した。2位はハフ、3位はなんとかチェコンからのアタックを防ぎきったタルキーニとなった。
「ファンタスティックだよ。スタートからギャップを作ろうと思ったけど、毎周予選のようにプッシュしなければならない難しいレースだったからね。フルポイントを得ることができたし、チームのパフォーマンスに満足しているよ」とミケリスは笑顔をみせた。
日本からワイルドカード枠で参戦しているAudi Team Hitotsuyamaの2台は、課題のひとつと言えたスタートでポジションを落としてしまうことに。14番手からスタートした富田竜一郎(アウディRS3 LMS)は中盤の激しいバトルに身を投じながら17位でフィニッシュ。22番手からスタートした宮田莉朋(アウディRS3 LMS)は25位でレースを終えた。
■レース3は終盤の表彰台争いでまさかの展開
リペアタイムをはさみ、11時30分にスタートしたレース3は、ポールポジションからスタートしたヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI TCR)に対し、2番手スタートのティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)が並ぶも、クリストファーソンが1コーナーでインを突き、トップで1周目をクリアした。
しかし、後方集団では22番手スタートの宮田が集団のなかで弾かれ、トム・コロネル(クプラTCR)と接触。さらにそこにマ・キンファ(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)が接触する多重クラッシュが発生。宮田、コロネルともグラベルでストップしてしまい、レースはセーフティカーが導入された。
このセーフティカーは8周目に解除されるが、リスタート直後もクリストファーソンがトップをキープ。モンテイロ、そしてグエリエリという2台のホンダ・シビック・タイプR TCRが続き、テッド・ビョーク、アンディ・プリオールという2台のリンク&コー03 TCRが4〜5番手に、タルキーニが6番手につけたが、22周目、そこにハフとのバトルを制したチェコンが食い込んで来た。
終盤、レースはクリストファーソンがリードを広げ、モンテイロ、グエリエリが続くが、グエリエリが先行する。一方後方では、チームランキングを争うリンク&コー勢とヒュンダイ勢による激しいバトルが展開された。
そのままレースはチェッカーを迎えるかと思われたが、29周目、富田のアウディがゴードン・シェドン(アウディRS3 LMS)にヒットされ、逆バンクのグラベルでストップ。これでふたたびセーフティカーが入り、そのままチェッカーを迎えた。優勝はクリストファーソン、2位はグエリエリという結果となり、ふたたびミケリスを逆転してランキング首位に浮上した。
ただ、3番手につけていたモンテイロは、なんとSC導入時にピットロードにマシンを向けそうになってしまいコースオフ、3位は追い上げたチェコンというまさかの結果となった。
「ミスコミュニケーションだ」とモンテイロ。
「セーフティカーが導入されたときにファイナルラップかと思っていて、ピットと無線で交信していて気付かなかったんだ。コースに戻したときには、すでにケビンが先行していたみたいだ」
チェコンも当初、3位だったことに気付いておらず、表彰台に走って駆けつけたほど。「ホンダのホームコースだし、ティアゴは昨年復帰したレースなのにね。ティアゴには少し申し訳ない気分だ」とチェコンは表彰台を喜びながらも、モンテイロに同情した。
「レース」をもっと詳しく
「レース」のニュース
-
【川口オート G2スポニチ杯川口記念】佐藤励 さあ地元グレードレース初制覇だ5月26日4時30分
-
【川口オート G2スポニチ杯川口記念】小椋華恋 グレードレース初優出 さあ無心の逃げ5月26日4時30分
-
近藤真彦さん、トヨタの水素エンジン車で耐久レース出場…「サーキットは実験場」と市販化に期待5月26日0時36分
-
中升 ROOKIE AMGが首位浮上。各クラスにトラブル続発でサバイバルな夜に/富士24時間8時間レポート5月25日23時43分
-
【途中経過】2024スーパー耐久第2戦富士24時間/決勝8時間後5月25日23時29分
-
赤旗&2度のSCと大荒れの一戦で19歳バーナードが初優勝。マローニはリタイア/FIA F2第5戦レース15月25日22時33分
-
【順位結果】2024MotoGP第6戦カタルーニャGP スプリントレース5月25日22時31分
-
杉谷拳士氏が「ダッシュマンレース」で勝利「温かい声援が僕の背中を後押し」5月25日22時23分
-
世界パラ陸上で「ゆるキャラレース」1着は? 愛らしく走る8体に歓声 神戸5月25日22時10分
-
【多摩川ボート SG第51回オールスター】優勝戦2号艇・宮地元輝 笑顔なき準優1着5月25日20時27分
スポーツニュースランキング
-
1球宴3度出場の元MLB戦士が大谷翔平に“疑念” 水原容疑者の違法賭博騒動にまさかの意見「突然、物語が変わった」 ココカラネクスト
-
2大谷翔平が“史上5人目の快挙”へ! 第1打席に左前打で4試合連続安打 打率「.350」維持なら歴史的記録を達成 ココカラネクスト
-
3批判殺到!どこ投げてんだよ…! 大谷翔平、まさかの盗塁で“異変”が起きた…!? 相手捕手のリアクションがヤバすぎる 「古田さんも思わず苦笑」「さすがに無謀w」 ABEMA TIMES
-
4ホームランが幻に…ドジャースの希望を打ち砕く“スーパーキャッチ”で場内騒然 特大打を好捕「すげープレーきた!」ファン&解説者絶賛シーンが話題に ABEMA TIMES
-
5大谷翔平、最速169キロ右腕攻略で7戦ぶり14号&米通算100盗塁なるか 「2番・DH」でスタメン スポーツ報知