中升 ROOKIE AMGが首位浮上。各クラスにトラブル続発でサバイバルな夜に/富士24時間8時間レポート

2024年5月25日(土)23時43分 AUTOSPORT web

 5月25日(土)、静岡県の富士スピードウェイで15時にスタートが切られたENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第2戦『富士SUPER TEC 24時間レース』の決勝レースは、スタートから8時間が経過し、ST-Xクラスの1号車中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥/片岡龍也)が総合トップを走行している。


 1時間が経過したタイミングでトップに立っていた4番手スタートの81号車DAISHIN GT-R GT3は、藤波清斗のドライブで1分以上のリードを築き、44周目にAドライバーの大八木信行に交代。


 そして81号車を追う1号車、23号車TKRI松永建設AMG GT3、31号車DENSO LEXUS RC F GT3も同様にドライバー交代をし、第2スティントでは各チームのAドライバーがコース上に集まった。対する33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3は、グリッド上での作業違反によりドライブスルーが課せられ、大きく遅れてしまう。


 2番手につける1号車の鵜飼龍太を先頭に、DAISUKEが乗る23号車、永井宏明の乗る31号車は僅差で周回を重ね、徐々にレースリーダーの81号車に接近。1時間45分が経過したころにその差はほとんどなくなり、このタイミングでST-2クラスの95号車SPOON リジカラ CIVICがトラブルによってコース上にストップしたことでフル・コース・イエロー(FCY)が導入された。


 すぐに迎えたリスタートで81号車が出遅れてしまい、3台にリードを許す展開に。このタイミングでは1号車中升 ROOKIE AMGがトップに立つも、その背後につけた31号車DENSO LEXUS RC Fがすぐにオーバーテイクを決め、総合首位に浮上した。


 その後、計50周弱のスティントを終えた各車はピットへと戻り、31号車は小山美姫へ、1号車は蒲生尚弥に交代。新たに1号車に乗り込んだ蒲生は、1分42秒台に入るペースで追い上げて31号車をオーバーテイク。その後もペースを緩めることなく、ダブルスティントを務めて約1分のリードを築いた。


 対して、小山から中山雄一、小高一斗と繋いだ31号車はペースで苦戦している様子で、81号車DAISHIN GT-Rと23号車TKRI松永建設AMGにポジションを譲った状況だ。


 83周目から176周目までを走り切った蒲生は片岡龍也へとステアリングを託し、片岡龍也も268周目までのダブルスティントを担当。8時間経過時点ではジュリアーノ・アレジのドライブで総合首位を快走している。2番手には23号車、3番手には81号車が続く。


 GT4マシンが争うST-Zクラスは、約6時間が経過したころまで首位を快走していた25号車raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4がコース脇に突如ストップ。代わりに21号差Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4がクラストップに立つも、こちらもその後トラブルでストップしてしまい、ST-Zクラスは3分の1が経過してすでにサバイバルレースの様相を呈している。25号車には駆動系、21号車には電気系のトラブルが発生したとのことで、両マシンは現在リペアエリアでの修復が行われている状況だ。


 ST-1クラスに参戦している2号車シンティアム アップル KTMは、原因不明のトラブルによりマシンをガレージに戻し、現在対処中。ST-2クラスは、95号車SPOON リジカラ CIVICにミッショントラブル、72号車OHLINS CIVIC NATSにハブボルト破損のトラブルが起きるなか、13号車ENDLESS GRヤリスが首位に立ち、約50秒差で743号車Honda R&D Challenge FL5が追う。


 ST-3クラスは、15号車岡部自動車Z34がポールスタートから先頭をキープし、2番手の39号車エアバスター WINMAX RC350 TWSとは1ラップのリードを築いた。15号車の僚友16号車岡部自動車Z34は、ホームストレートを走行中にペースダウンを喫し、1度マシンをガレージに収めるも、再走を果たしている。ST-4クラスは884号車シェイドレーシング GR86、ST-5クラスは88号車村上モータースMAZDAロードスターが8時間経過時点でクラスをリード。ST-Qクラスは、230号車Nissan Z Racing Conceptが251周をこなし、ST-Xクラスに次ぐ総合6番手を走行中だ。


 各クラスのマシンにトラブルが起きはじめ、序盤から一筋縄ではいかない展開となっている今大会。夜も更けていく23時ごろには雨もぱらつき始め、ウエットタイヤを装着するマシンも現れ始めた24時間レースは、さらにサバイバルな耐久戦へと突入していく。

2024スーパー耐久第2戦富士 ナイトセッションの様子


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