初日最速はトヨタ小林可夢偉。GTEでは木村武史組フェラーリが首位/第7戦バーレーンFP2
11月2日、バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットにおいて、2023年WEC世界耐久選手権第7戦『バーレーン8時間レース』のフリープラクティス2(FP2)のセッションが17時30分から90分間の予定で行われ、逆転でのドライバーズタイトル獲得を目指す7号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)の小林可夢偉が最速タイムをマークした。
マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスと7号車をシェアする可夢偉は、11周目に1分46秒851を記録。チームメイト8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)のハートレーが開始直後に記録していた1分47秒312という全体ベストタイムをコンマ4秒以上上回り、これによりこの日の2セッションを通じた最速タイムをマークし走行初日を終えた。
ワン・ツーとなったトヨタ勢に続く3番手には、アレックス・リンが残したベストタイムにより、2号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・レーシング)が続いた。以下、4番手には38号車(ハーツ・チーム・JOTA)、5番手に6号車(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)とポルシェ963の2台が続き、94号車プジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)までがトップ6を形成した。
トヨタとタイトルを争うフェラーリAFコルセの2台のフェラーリ499Pは、50号車が10番手、51号車が11番手と下位に沈んでいる。
全車がオレカ07・ギブソンのパッケージとなるLMP2クラスでは、セッション開始22分、ユナイテッド・オートスポーツ22号車のフィリペ・アルバカーキが最速タイムを記録。序盤のペースセッター、プレマ・レーシング63号車のミルコ・ボルトロッティに0.325秒の差をつけた。
クラス3番手には、アルピーヌ・エルフ・チーム36号車のシャルル・ミレッシがつけている。
LMGTEアマクラスでは、木村武史、エステバン・マッソンと57号車フェラーリ488 GTE Evoをシェアするケッセル・レーシングのダニエル・セラがトップタイムを叩き出した。
僅差で2番手に続いたのは86号車ポルシェ911 RSR-19(GRレーシング)、3番手には56号車ポルシェ(プロジェクト1・AO)が続いた。日本勢では藤井誠暢がドライブするDステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMRがキャスパー・スティーブンソンのタイムでクラス5番手、ケイ・コッツォリーノの21号車フェラーリ(AFコルセ)はコッツォリーノが記録したタイムで同10番手となっている。
なお、3番手56号車のベストアイムはマッテオ・カイローリによるものだが、チームメイトのグンナー・ジャネットはセッション残り30分となったターン15でスピンしてウォールにクラッシュし、マシンのリヤにダメージを与えてしまった。
このインシデントにより赤旗が提示され、中断時間を補うためにセッションは10分間延長された。
これで走行初日のセッションはすべて終了。2日目となる3日(金)は、現地時間正午(日本時間18時)から60分間のFP3が行われたあと、決勝スターティンググリッドを決する予選のセッションが16時15分(同22時15分)から行われる。
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