現KTMファクトリーライダーのスミス、2019年はMotoEへ。One Energy Racingからエントリー
11月5日、One Energy Racingが電動バイクレースシリーズ『FIM Enel MotoE World Cup』(MotoE)参戦ライダーとして、ブラドリー・スミスを起用することを発表した。
MotoEは2019年からドルナスポーツが新たにスタートさせる、電動バイクによるチャンピオンシップ。マシンはイタリアの電動バイクメーカー、Energica Motor Company(エネルジカ・モーターカンパニー)の『Energica Ego Carsa(エネルジカ・エゴ・コルセ)』のワンメイクで、タイヤサプライヤーはミシュランが担う。
開催初年度となる2019年シーズンはMotoGPのヨーロッパラウンドとの併催で全5戦が予定されており、12チーム18名のライダーがエントリー予定。これまでに、ニコラス・テロールやチャビエル・シメオンなどが参戦を明らかにしている。
One Energy Racingは、PETRONAS Sprinta RacingとしてMoto2、Moto3に参戦中のSepang Racing Teamがサポートするチーム。監督は元ロードレース世界選手権ライダーのヨハン・スティジフェルトが務める。
One Energy Racingが新しい電動バイクのチャンピオンシップ、MotoE参戦に起用するのは、2018年シーズン、レッドブル・KTM・ファクトリーレーシングからMotoGPクラスに参戦中のスミスだ。
イギリス人ライダーのスミスは今季でMotoGPクラス参戦6年目。2017年に引き続き、レッドブル・KTM・ファクトリーレーシングから参戦している。過去には2015年、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームから鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦し、優勝に貢献した実績を持つ。
しかし来季に関しては、すでにアプリリアのテストライダーとなることが発表ずみだ。今回の発表とあわせ、スミスはアプリリアのテストライダーとMotoE参戦を兼任すると見られる。
スミスは「モーターサイクルにおいて、これはまったく新しい世界だ。MotoEに参戦できることにとても興奮しているよ。エレクトリック・エネルギーを常に学ぶという大きな仕事があるし新しいテクノロジーになじまなければいけないけれど、このチャレンジに向かっていく準備はできている」と新たな挑戦に意欲的だ。
MotoEの最初のテストは11月23〜25日に迫っていることから、今後もライダー参戦の発表が相次ぐことが予想される。
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