豪州SC:オークランド戦はレッドブル勢が2ヒート制圧。DJRは横転の大クラッシュ
オーストラリアの人気ツーリングカー・シリーズ、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの第13戦“ITMオークランド・スーパースプリント”が、11月3〜5日に隣国ニュージーランドの首都オークランドの南にあるプケコへで開催され、土曜のレース23を地元出身のシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)が、日曜のレース24をそのチームメイト、ジェイミー・ウィンカップが制し、レッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)が連勝を飾った。
久しぶりにシングルドライバーの“スーパースプリント・フォーマット”として開催されたオークランド戦は、大雨による予選セッションのディレイという波乱からの幕開け。
豪雨の隙間をぬってなんとかセッションを開始したものの、トラックには複数の川が発生し幾度も赤旗中断を余儀なくされる形となり、結局最終的にセッション不成立に。
スポーティングレギュレーションにより、プラクティスタイムの合算で決勝グリッドが確定となり、モンスターエナジー・フォード・ファルコンFG-Xのキャメロン・ウォーターズがポールポジションを獲得。フロントロウにRBRAのウィンカップ(ホールデン・コモドアVF)、その背後3番グリッドにウォーターズのチームメイト、マーク・ウインターボトム(フォード・ファルコンFG-X)が続いた。
翌日、土曜のレース23は天候が回復しドライ路面でのスタートとなったものの、開始早々からいたるところでアクシデントが発生する荒れた展開となる。
20番グリッドのデイル・ウッド(エレバス・モータースポーツ/ホールデン・コモドアVF)のコースオフで最初のセーフティカー(SC)が導入されると、そのリスタートで5番手争いを展開していたDJRチーム・ペンスキーのファビアン・クルサード(フォード・ファルコンFG-X)を悪夢が襲う。
引き金となったのは、5番手を走るスーパーチープ・オートのチャズ・モスタート(プロドライブ・レーシング/フォード・ファルコンFG-X)がターン8のヘアピンとなる右コーナーで前を行くデビッド・レイノルズ(エレバス・モータースポーツ/ホールデン・コモドアVF)のインにダイブしたこと。
モスタートにヒットされたレイノルズが押し出される形で失速した状態となり、2台を避けきれなかったクルサードがそこへクラッシュ。レイノルズとクルサードのマシンはコースオフを喫し、そのままバリアまで弾き飛ばされると、タイヤバリアへの衝突角度が影響してクルサードのファルコンがロールオーバー。これでふたたびのSC導入となってしまう。
最初のトライによりこのアクシデントを引き起こしたモスタートは、自らの責任を認め「もちろん、ドライバーなら誰もが激しくレースしようとして、その結果ということだけは言っておきたいが、こうしたアクシデントは誰も望むところではない。ファブとデイビーには申し訳ないことをした」とレース後に謝罪のコメントを残している。
しかしこのタイトルコンテンダーらが消えるアクシデントからのリスタートでトラックポジションを上げたのは、もう一台のDJRチーム・ペンスキー、地元ニュージーランド出身のスコット・マクローリン(フォード・ファルコンFG-X)。
18周目には前を走るウインカップのRBRAホールデンに並びかけると、2台はサイド・バイ・サイドの激しいつばぜり合いを披露。2度のコンタクトでマシンをグラスエリアに落としたマクローリンは、200km/hオーバーで激しくスライドしながらもなんとかマシンを立て直すと、ウィンカップを追走。
その後、32周目に3度目のSCが出ると上位陣が次々と2度目のピットに飛び込む。そのリスタートでターン8のインに飛び込んだマクローリンが、ブレーキングでワイドになったウィンカップをついに攻略することに成功。
この間に、ピットでのショートストップを成功させていたSVGがウインターボトムを逆転し首位に浮上すると、そのまま残り周回を走りきったSVGが地元NZで今季4勝目をマーク。2位ウインターボトムに続き、最後の表彰台をマクローリンが勝ち取った。
続く日曜のレース24は、前日の表彰台攻防戦の鬱憤を晴らすべく、ウインカップがマクローリンをしのいでポールを獲得すると、レースでもピット戦略を合わせ2台のマッチレースの展開に。
RBRAのトリプルエイト・レースエンジニアリング対DJRチーム・ペンスキーの頭脳戦となった70周の戦いは、最終的にRBRAがマクローリンに約6秒の差を築いてトップチェッカー。ポイントリーダーの座を磐石とする今季3勝目を挙げてみせた。
2位マクローリンに続いたのは、レース序盤にプロドライブ・レーシング・オーストラリアの3台で同士討ちを演じたものの、ダメージを最小限に留めたキャメロン・ウォーターズとなり、前戦ポールからの勝利を逃していた雪辱を晴らす表彰台を獲得。
一方、土曜勝者のSVGはピットエントリーでスロー走行となっていたティム・スレード(ブラッド・ジョーンズ・レーシング/ホールデン・コモドアVF)のリヤにブレーキングが間に合わず追突する失態を演じ、タイトル争いへの希望が打ち砕かれる24位に終わっている。
「レッドブル」をもっと詳しく
「レッドブル」のニュース
-
ニューウェイ争奪戦を繰り広げるフェラーリF1とアストンマーティン。それぞれのオファーとその魅力を分析5月2日8時55分
-
ニューウェイ氏がレッドブル離脱へ=F15月1日20時16分
-
13のタイトル獲得を実現したニューウェイにレッドブルF1代表が感謝「チームをマテシッツ氏の想像より大きなものに導いた」5月1日19時39分
-
レッドブルF1、エイドリアン・ニューウェイの離脱を正式に発表。年内はチームへのサポート継続も、ハイパーカー開発に専念5月1日18時46分
-
レッドブルF1、ニューウェイ離脱に備え、上級職員の移籍を阻止か。テクニカルディレクター&空力責任者と新契約との噂4月30日17時30分
-
レッドブルF1はノリス&ピアストリへの関心を明かすも、2026年まで契約のあるふたりは「短期的には選択肢にならない」4月29日18時0分
-
レッドブルF1との契約延長を急ぎたいペレス。チーム側は「急いでいるわけではない」と時間をかける意向を再度主張4月28日7時0分
-
リカルド、F1のシートを心配するような余計なプレッシャーはないと明言「結果を出せる状況にしようとしている」4月27日7時0分
-
F1レッドブル、CTOが離脱決意か ホーナー氏騒動でチームに不満4月26日21時48分
-
日本で9年ぶりに開催!個性豊かな機体が神戸の空にテイクオフ!Red Bull Flight Day 20244月26日12時16分
スポーツニュースランキング
-
1大谷翔平&真美子夫人と世界的歌手エド・シーランの3ショット実現 SNSで4764万人に発信 スポーツ報知
-
2放送事故レベル! 石橋貴明の取材がヤバすぎると話題に 超厳戒体制の中、超大物メジャーリーガーとからむ瞬間 「すげえなw」「普通ありえないだろ」 ABEMA TIMES
-
3「相撲部屋の親方みたい」大谷翔平 イベントで披露した“ダボダボスーツ”に違和感噴出「体に合ってない」 女性自身
-
4「ストライクゾーンを見つけられずにいる」3Aでもがく藤浪晋太郎の“惨状”に現地メディアも嘆き「昨年はここまでひどくなかった」 ココカラネクスト
-
5男子ゴルフでまさかの珍事 同組2人のパターが壊れ...グリーン上でウェッジ、1Wを使用 スポーツニッポン