ヒュルケンベルグ、家族を優先しインディカー参戦を断念か。次の選択肢としてWECが浮上
2021年にアストンマーティンF1チームでリザーブ&開発ドライバーを務めているニコ・ヒュルケンベルグは、アロウ・マクラーレンSPでインディカーテストに参加した後、当面はインディカーに参戦しないという決断を下した。彼の今後の選択肢として、WEC世界耐久選手権のプロジェクトに参加するのではないかとの推測もなされている。
ヒュルケンベルグは10月25日にバーバー・モータースポーツパークで初めてインディカーマシンを経験し、優れたパフォーマンスを見せた。このテストが彼のインディカー転向への一歩につながるのではないかとも考えられたが、ヒュルケンベルグは、11月4日にTwitterを通して、個人的な理由でインディカーへの道に踏み出さないことに決めたと発表した。
「2週間前に行ったインディカーのテストはエキサイティングなものだった。このチャンスを提供してくれたアロウ・マクラーレンSPには感謝している」とヒュルケンベルグ。
「でも、個人的な理由で、僕はこの道を先へ進まないことに決めた。今後のプランについては、またお知らせする」
ヒュルケンベルグは2010年にF1にデビュー、2011年を除き、2019年までフル参戦し、コロナ禍の2020年には欠場したレーシングポイントのドライバーの代役として3戦に出場した。長いキャリアのなかで、その才能を非常に高く評価されながらも、ヒュルケンベルグはF1シートを失い、復帰の道を見つけられずにいる。
インディカーに進まない「個人的な理由」についてヒュルケンベルグは具体的なことを明かしていないが、9月に妻エグルさんとの間に娘のノエミ・スカイちゃんが生まれたばかりであり、今は拠点をアメリカに移すことはできないと判断したのではないかと考えられている。
ヒュルケンベルグの今後の選択肢のひとつとしてドイツメディアのなかでささやかれているのは、WEC世界耐久選手権に参戦するという噂だ。ヒュルケンベルグは2015年にル・マン24時間レースにポルシェから出場し、優勝した経験を持つ。彼は今後、ポルシェ/ペンスキーのLMDhプログラムに関わるのではないかという推測が持ち上がっている。
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