2019年のルクレール担当エンジニアは、世界チャンピオンとともに働いてきた大ベテラン
フェラーリのシニアパフォーマンスエンジニアを務めるジョック・クリアは、2019年シーズンは新規加入するシャルル・ルクレールとともに仕事をすることになるという。
クリアは1997年、ウイリアムズでのジャック・ビルヌーブの世界タイトル獲得に貢献している。その後はメルセデスでミハエル・シューマッハー、ニコ・ロズベルグ、ルイス・ハミルトンとの仕事に関わり、2015年にフェラーリに加入した。
F1第20戦ブラジルGPを前に、ベテランエンジニアであるクリアは、2019年には彼の幅広い経験の恩恵をルクレールが受けることになるのかと尋ねられた。
「現時点で完全に確定しているわけではないが、私はシャルル側に大きな影響力を持つことになるだろう」とクリアは金曜日にインテルラゴスで語った。
「それが役職名であろうがなかろうが、我々は決断を下すことになる。私はこれまでキミ(・ライコネン)やセバスチャン(・ベッテル)にしてきたよりも、ルクレールにはより注力することになるのは確かだ」
「私は最近チームと長期契約を結んだので、最善と思われるところに私のスキルを生かしていく」
「私は若手ドライバーとの豊富な経験があるし、経験豊富なドライバーについても同様だ」
「シャルルが加入するにあたって、今後数年にわたり、彼がやりやすいように私はできる限り助け、プレッシャーの一部を和らげ、シャルルとチーム全体からベストを引き出すようにするのだ」
しかしながらクリアは、ルクレールは過去に数多くのテストをフェラーリで行なっていることから、彼の資質については熟知していると強調する。
「我々はシャルルを以前から知っている。なぜなら彼がアカデミーにいたときから数年にわたって関係をもっているからだ。だから彼について未知の部分はない」
「全部が見えているわけではないが、F1での最初の年に彼は素晴らしいポテンシャルを見せてきた。彼は何度か素晴らしいレースをした。誰もが可能性に興奮していると思う」
「2019年、誰もが彼がどういったプレッシャーにさらされるか分かっている。上位チームでレースをすることは彼にとってまったく異なる状況になるだろうが、そのことは我々にとっても挑戦となるのだ」
クリアは、ルクレールが誰もがうらやむフェラーリでドライブするのに準備ができているのかという多くの人々のコメントに触れ、逆にフェラーリの準備ができているかも考慮されるべきだと認めた。
「多くの人々が発するコメントのひとつは、『彼は準備ができているか?』だ。我々は準備ができていなければならないし、フェラーリはこのステップを踏み出す用意がなくてはならない」
「フェラーリは勇敢なステップを踏み出している。そのステップを進んで踏み出すことに我々はみんな喜んでいる。だが彼にチャンスを与え、適切なサポートを与える準備をしなければならない。彼が素晴らしいパフォーマンスを発揮できることを期待している。それにはセブとの関係性も重要になってくるだろう」
「非常にポジティブな形で進めていく必要がある。シャルルの側だけや、セブの側だけでなく、チーム全体が成長するようにだ」
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