B-MAXとモトパークがコラボを発表。2019年のスーパーフォーミュラに2台体制で参戦へ
11月14日、FIAヨーロピアンF3選手権に参戦するドイツのモトパークと、全日本スーパーフォーミュラ選手権と全日本F3選手権に参戦するB-MAX Racing Teamがコラボレーションすることが、チームのFacebookで発表された。新たに『B-MAX・ウィズ・モトパーク』として2019年のスーパーフォーミュラに2台が参戦するという。
FIAヨーロピアン選手権に参戦するモトパークは、今季ダニエル・ティクトゥムや、佐藤万璃音など多くのドライバーを擁して戦ってきた強豪。一方、B-MAX Racing Teamは関口雄飛や高星明誠らのチャンピオンを輩出した全日本F3選手権のトップチームのひとつ。その日欧の強豪チームが、新たにコラボレーションすることになった。
14日に発表された内容によれば、両チームは11月15日にマカオで開幕するFIA F3ワールドカップからコラボレーションを開始。すでにマカオでは、関口雄飛/アレックス・パロウ/DRAGONの体制で参戦するB-MAX Racing Teamのピットにモトパークのスタッフが派遣され、共同作業がスタートしている。
さらに両チームの関係は、2019年のスーパーフォーミュラに至ることになった。B-MAX Racing Teamは2017年から1台体制でSFに参戦しているが、来季はさらにモトパークとのコラボにより、『B-MAX・ウィズ・モトパーク』としてホンダエンジンを使用する2台体制に拡大することになったのだ。チームはB-MAXの施設と体制を使いながら、モトパークからエンジニアリング技術が派遣されることになるという。
「私たちの技術を加えることで、スーパーフォーミュラのフロントランナーの地位を確立したいと思っている」とモトパークのティモ・ランプケイル代表は語る。
「鈴鹿での最終戦を訪れ、このチャンピオンシップがいかにタイトかを最初に体験した。空力、タイヤ、ドライビングのレベルは非常に特別なレベルにある。このような環境で、経験とハードワーク、そして良いシミュレーションとコーチングプログラムを組み合わせれば、実際に違いを生むことができるだろう」
一方、コラボを発表したB-MAX Racing Teamの組田龍司代表は、「ヨーロッパのトップチームのひとつであるモトパークと仕事をすることになり、非常にうれしく思います。近い将来、一緒に成功することを楽しみにしています」と語る。
さらに、オートスポーツwebの取材に対し「一緒にレースをするときの技術的な部分や、チームとしてもジョイントしていきたいと思っています」と語っている。
「日本でモトパークさんがレースをしたいときには我々が協力しますし、逆に我々がヨーロッパでレースをしたいときにはモトパークさんが協力してくれるような、包括的なコラボレーションになっています」と今後に向けても語った。
「長い時間をかけて話し合ってきて、今回のマカオからそれを実現させようと思っています。モトパークは2017年の優勝チームですからね。技術的な部分でいろいろアドバイスをもらいながら、(関口)雄飛を勝たせたいなと」と今回自らドライバーとしても参戦する組田代表は、週末のマカオGPに向けてもコラボの成果が出ることを期待しているようだ。
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