ザウバー離脱の周冠宇、フェラーリでリザーブ就任の噂。一方で他カテゴリーでのレースを許可するチームが優先と関係者は主張
キック・ザウバーを去るドライバーの周冠宇は、今年末からスイスのチームに居場所がないことを知らされてから、F1に残るための活路を見出したようだ。イタリアの情報筋によると、周はフェラーリF1のメインリザーブドライバーになるために同チームと交渉を進めているという。しかし、周に近い情報筋は、2026年にグランプリレースに復帰する準備ができるように、他のカテゴリーでのレースを許可してくれるチームに加入することが彼の優先事項だと主張している。
フェラーリが周に関心を持っているかもしれないということは意外かもしれないが、この中国人ドライバーがスクーデリアに完璧に合う理由はいくつかある。まず、オリバー・ベアマンが2025年にハースのドライバーとなり、ロバート・シュワルツマンがプレマからインディカーに参戦することが決まっているため、フェラーリの現在のリザーブドライバーのうちふたりは来年同じ役目を果たすことができない。残るはアントニオ・ジョビナッツィだけだが、彼の最優先事項はフェラーリでのWEC世界耐久選手権への参加だ。それに加えて、彼の最後のグランプリは2021年のザウバーでのことなので、現世代のマシンでレースをした経験がない。
一方、周は現在F1でレースをしているので、直前になってマシンに乗り込む準備はジョビナッツィより整っているだろうし、フェラーリのパワーユニットとギヤボックスについて完璧な知識を持っているというさらなる利点もある。なぜなら、それは彼が現在ザウバーでのレースに使用しているものとまったく同じだからだ。
その上、中国市場はイタリアのメーカーにとってだけでなく、中国で年間500万台以上のコンピューターを販売しているタイトルスポンサーのHPなど、一部のスポンサーにとっても非常に重要だ。周がチームに加わることはフェラーリブランドにとって非常に魅力的だろう。
最後に、周にマラネロへの扉を開いたかもしれないもうひとつの要素があるが、それは決して些細なものではない。周のマネージャーのひとりはマーク・ハインズだ。元F3000のドライバーであるハインズは、来年初めにスクーデリアに加入するルイス・ハミルトンの代理人も務めている。ハインズはフェラーリのチーム代表フレデリック・バスールと非常に良好な関係を築いており、この10カ月にわたってバスールと多くの時間を過ごしてきた。彼らには、ハミルトンが初めてマラネロに足を踏み入れる前に話し合うべきことが数多くあるためだ。
したがって、周をリザーブドライバーのひとりとしてフェラーリに起用させる交渉を始めるのはハインズにとって容易なことだっただろう。特にシュワルツマンのインディカー参戦が発表されているのならなおさらだ。2025年の行き先がまだ決まっていない現役F1ドライバーは、周のチームメイトでメルセデスに復帰するものと考えられているバルテリ・ボッタスと、ケビン・マグヌッセンだけだ。だがマグヌッセンについてフェラーリは関心を持っていない。唯一知られている彼の目標は、ハースに残って別の役割を担うことのようだ。
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