鹿島の小泉社長が『スポーツビジネスジャンパン2019』で登壇…「パートナーシップ型への変化が必要」
サッカーキング2019年11月19日(火)20時22分
『スポーツビジネスジャンパン2019』のコンファレンスに登場した鹿島の小泉文明社長(右から2番目)
今年8月に鹿島アントラーズの経営権を取得し、注目を集める株式会社メルカリ取締役会長兼株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長の小泉文明氏が19日、さいたまスーパーアリーナで開催されている『スポーツビジネスジャンパン2019 together with スタジアム&アリーナ2019』(11月19日~20日)内のコンファレンスに登場。鹿島の経営参画の狙いについて語った。
『スポーツビジネスジャンパン2019』はスポーツビジネスに特化した専門展示会&コンファレンスで、小泉氏が登場したのはこの日の注目プログラムの一つ、「スポーツ×オープンイノベーションの可能性」と題したコンファレンス。川合現 スポーツ庁参事官(民間スポーツ担当)、岡部恭英 TEAMマーケティング/Head of APAC Sales、Jリーグアドバイザーとともに意見交換を行った。
川合氏からの「なぜアントラーズに出資し、経営に参画しようとしたのか?」との問いに、客層、ブランド、ビジネスの3つを挙げた小泉氏。「まず、一つ目が客層。メルカリとアントラーズとは客層の強みは異なるものの相性がいいこと。次にブランド。スポーツ、アントラーズが持っているブランドをシェアしたいということ。最後がビジネス。エンタテインメントとテクノロジーの相性がいいこと。また、地域の課題についてもテクノロジーを使うことによって解決することができる」と回答。ノンフットボールビジネスの部分で、サッカークラブがあることによってリアルな生活を新しくできると説明した。
また岡部氏が、小泉氏は経営権を取得する権利ビジネスには留まらず、「経営権を取得する前にスポンサーとしてクラブに入り、実際にアクティベートしている。スポーツをアセットしてビジネス化している」と指摘。それに対し、「今、スポンサーセールスをしているのですが、スポンサー広告の枠はすべて売れてしまっている。これからはスポンサーシップ型からパートナーシップ型に変化していく必要がある。ビジネスを作ることにクラブがどうやって貢献していくのかが大事」と小泉氏は語り、9月上~中旬に行ったメルカリでの実例を挙げた。
「先日メルペイ(※メルカリを通して全国のお店で利用できるスマホ決済サービス)がスタートしたが、【KASHIMA】という特別招待コードを入力すると、加入した人に1000ポイント、クラブのアカデミー強化費に1000円が充てられるというもので、ファン・サポーターは強化費に入るのならとすすんで加入してくれて、集まった900万弱でマイクロバスを購入しました。みんながwin-winになる形でメルペイというブランドの課題を解決しました。今後のマーケティング活動もソリューションのパートナーとしてやっていきたい」
これを聞いた岡部氏が「パートナーってすごくいい言葉」と評すると、小泉氏は今後のスポンサー営業についてクラブ社長としての考えを口にした。
「今やっているのは相手の事業内容などの資料をきちんと読んで、課題が何かを考える。そこの課題解決にアントラーズが入れないかなというので提案を持っていこうとしています。もしくは、課題はないですか?と聞いています。それでどうパートナーになれるのか。課題がない会社はないわけで、そこで何かきっかけが作れないかなと。お客様のイノベーションをこちらがサポートしてあげるようなことをやっていかないと、これまでのやり方ではもう立ちいかなくなると思っています」
これまでメルカリ、ミクシィの経営に参画してきた小泉氏の新たなチャレンジとなるJリーグのクラブ経営。コンファレンスでは、その考えに耳を傾けた他競技の関係者から質問が飛ぶなど、とても有意義な時間となった。最後に、フットボールビジネスで考えていることを問われると、「興味がない人をどう巻き込むのかを今必死に考えています。スタジアムに来ている人たちにインフルエンサーになってもらって、興味のない人たちをいかにスタジアムに連れてきてもらうか。そういう目線で考えないと議論が狭まってしまう」と明かした。
伝統と歴史を持つJリーグ屈指の常勝軍団、鹿島アントラーズ。メルカリとの融合で、今後どんなイノベーションを見せてくれるのだろうか。
『スポーツビジネスジャンパン2019』はスポーツビジネスに特化した専門展示会&コンファレンスで、小泉氏が登場したのはこの日の注目プログラムの一つ、「スポーツ×オープンイノベーションの可能性」と題したコンファレンス。川合現 スポーツ庁参事官(民間スポーツ担当)、岡部恭英 TEAMマーケティング/Head of APAC Sales、Jリーグアドバイザーとともに意見交換を行った。
川合氏からの「なぜアントラーズに出資し、経営に参画しようとしたのか?」との問いに、客層、ブランド、ビジネスの3つを挙げた小泉氏。「まず、一つ目が客層。メルカリとアントラーズとは客層の強みは異なるものの相性がいいこと。次にブランド。スポーツ、アントラーズが持っているブランドをシェアしたいということ。最後がビジネス。エンタテインメントとテクノロジーの相性がいいこと。また、地域の課題についてもテクノロジーを使うことによって解決することができる」と回答。ノンフットボールビジネスの部分で、サッカークラブがあることによってリアルな生活を新しくできると説明した。
また岡部氏が、小泉氏は経営権を取得する権利ビジネスには留まらず、「経営権を取得する前にスポンサーとしてクラブに入り、実際にアクティベートしている。スポーツをアセットしてビジネス化している」と指摘。それに対し、「今、スポンサーセールスをしているのですが、スポンサー広告の枠はすべて売れてしまっている。これからはスポンサーシップ型からパートナーシップ型に変化していく必要がある。ビジネスを作ることにクラブがどうやって貢献していくのかが大事」と小泉氏は語り、9月上~中旬に行ったメルカリでの実例を挙げた。
「先日メルペイ(※メルカリを通して全国のお店で利用できるスマホ決済サービス)がスタートしたが、【KASHIMA】という特別招待コードを入力すると、加入した人に1000ポイント、クラブのアカデミー強化費に1000円が充てられるというもので、ファン・サポーターは強化費に入るのならとすすんで加入してくれて、集まった900万弱でマイクロバスを購入しました。みんながwin-winになる形でメルペイというブランドの課題を解決しました。今後のマーケティング活動もソリューションのパートナーとしてやっていきたい」
これを聞いた岡部氏が「パートナーってすごくいい言葉」と評すると、小泉氏は今後のスポンサー営業についてクラブ社長としての考えを口にした。
「今やっているのは相手の事業内容などの資料をきちんと読んで、課題が何かを考える。そこの課題解決にアントラーズが入れないかなというので提案を持っていこうとしています。もしくは、課題はないですか?と聞いています。それでどうパートナーになれるのか。課題がない会社はないわけで、そこで何かきっかけが作れないかなと。お客様のイノベーションをこちらがサポートしてあげるようなことをやっていかないと、これまでのやり方ではもう立ちいかなくなると思っています」
これまでメルカリ、ミクシィの経営に参画してきた小泉氏の新たなチャレンジとなるJリーグのクラブ経営。コンファレンスでは、その考えに耳を傾けた他競技の関係者から質問が飛ぶなど、とても有意義な時間となった。最後に、フットボールビジネスで考えていることを問われると、「興味がない人をどう巻き込むのかを今必死に考えています。スタジアムに来ている人たちにインフルエンサーになってもらって、興味のない人たちをいかにスタジアムに連れてきてもらうか。そういう目線で考えないと議論が狭まってしまう」と明かした。
伝統と歴史を持つJリーグ屈指の常勝軍団、鹿島アントラーズ。メルカリとの融合で、今後どんなイノベーションを見せてくれるのだろうか。
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