レッドブル&HRC密着:序盤からタイヤに苦しんだペレス。周回遅れや1ストップ勢に行く手を遮られる不運も重なり3位
レッドブルとして、チーム史上初となるドライバーズ選手権での1-2フィニッシュを目指して臨んだF1最終戦アブダビGP。マックス・フェルスタッペンのチャンピオンは確定しており、注目はチームメイトのセルジオ・ペレスがランキングで2位となるかどうかだった。
前戦ブラジルGPを終えて、ドライバーズ選手権はペレスとフェラーリのシャルル・ルクレールが同点で並んでいた。前日の予選でフロントロウを独占したレッドブル。スタートでフェルスタッペンとペレスが1-2体制で1周目を守り切った状況を見て、レースはペレス有利に見えた。
しかし、その後、ペレスとルクレールの立場が逆転する。スタートして数周したあたりから、ペレスのペースが上がらず、フェルスタッペンのペースについていけなくなってしまうのだ。
クリスチャン・ホーナー代表によれば、「あのとき、チェコ(ペレス)は『右フロントタイヤが終わりかけている』と無線で訴えかけていた」と言う。
まだ周回数は10周を超えたばかり。この状況で、レッドブルにはふたつの懸念があった。ひとつは「ここでピットインさせれば、1ストップを行うには第2スティントが長くなり、レース終盤、タイヤがもたなくなる」(ホーナー)こと。もうひとつは、「それを恐れて、ピットストップを躊躇していたら、1.3秒後方に迫ってきていたルクレールにアンダーカットを許してしまう」(ホーナー)ことだった。
果たして、レッドブルは15周目にペレスをピットインさせる。ここでペレスが2ストップ、ルクレールが1ストップと戦略が分かれた。
こうなると、ペレスはルクレールよりも常に速いペースで周回を重ねる必要がある。
しかし、この日のレースはリタイアしたマシンが3台だけで、コース上には多くのマシンが走行していた。ペレスは周回遅れや、1ストップ作戦でコース上で粘るマシンに何度か行手を遮られる不運もあって、なかなかルクレールをとらえることができない。ルクレールに1.3秒及ばず58周目のチェッカーフラッグを受けたペレスは3位に終わり、ドライバーズ選手権でも3位となった。
ドライバーズ選手権での1-2フィニッシュを逃したレッドブルだが、22戦中17勝を挙げてシーズンを席巻した2022年の戦いぶりを「信じられないほど素晴らしい1年だった」と称賛した。もちろん、そのなかには、昨年よりもより強力で信頼性が向上したパワーユニットを製造し、その運営をサポートしたホンダ・レーシング(HRC)へ対する賛辞も含まれていた。
「新しい体制で我々とのコラボレーションをスタートしたホンダにも感謝したい」(ホーナー)
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