レッドブルF1代表、フェルスタッペンのペナルティへの苛立ちでマーシャルを侮辱。戒告処分を受ける
F1第20戦カタールGPで、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンにイエローフラッグ無視によるグリッド降格ペナルティが下された後、マーシャルに対する侮辱的な発言を行い、FIA国際競技規則違反と判断され、戒告を受けた。
予選終盤に出たダブルイエローフラッグを尊重しなかったと判断されたフェルスタッペンは、5グリッド降格ペナルティを受けた。ダブルイエローの区間で十分な減速をしなかったためだが、当時、マーシャルポストでイエローフラッグが振られていたものの、ライトパネル、ダッシュの警告灯、音声信号といったものでの通知はなされていなかった。
ペナルティに苛立つホーナーは決勝前に『Sky Sports』に対し、マーシャルとFIAを批判する発言をした。
「理解に苦しむ。これは完全にヘマだろう。FIAは『走り続けろ、サーキットは安全だ。クリアだ』と言っていたようなものだ」
「ダッシュなどの表示はなかった。そうでなければチームから彼に知らせた。だが不運にもあそこにイエローフラッグが出ていた。彼(フェルスタッペン)はそれを見ていなかったのだ」
「ならず者のマーシャルがフラッグを出していただけだろう。彼はFIAから指示を受けていたわけではない。彼らはマーシャルを制御すべきだ」
レースディレクターがこの発言についてスチュワードに連絡し、スチュワードは審議の結果、ホーナーがFIA国際競技規則第12.2.1 f)条および第12.2.1 k)に違反したと判断した。この規則には、「FIA、FIAの組織、FIAのメンバー、またはFIAの執行役員に対する、さらに一般的にはモータースポーツの利益やFIAが擁護する価値観に対して、誹謗中傷や損失を引き起こす、いかなる言葉、行為または記述も、国際競技規則の違反とみなされる」「ライセンス保持者、 競技役員、FIAの役員またはスタッフの一員、主催者またはプロモーターのスタッフの一員、競技参加者のスタッフの一員、ドーピング・コントロール・オフィシャルらへの不正行為は、国際競技規則の違反とみなされる」と定められている。
この規則に違反したとして、ホーナーは戒告を受けた。ホーナーは自分の行為について謝罪したという。
「彼は、33号車のドライバーにペナルティが科されたことを受け、競争のなかでのプレッシャーの下で出た反応であると説明した」とスチュワードの声明には記されている。
「スチュワードは、当該マーシャルは、国際競技規則に定められた形で正確に職務を遂行していたという説明を行った」
「ホーナー氏は、当該マーシャルへの謝罪を行い、メディアに対し、自分に悪気はなかったと説明すると申し出た。また、2022年2月上旬に行われるFIA国際スチュワードプログラムへの参加も申し出た。スチュワードはホーナー氏の申し出を全面的に受け入れる」
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