スチュワードはアロンソにペナルティを科すも、リタイア後の罰則に関する規則の修正を勧告/F1第5戦

2024年4月20日(土)18時54分 AUTOSPORT web

 4月20日(土)に行われた2024年F1第5戦中国GPのスプリントレース終盤の接触事故をめぐり、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)にペナルティが科された。しかしスチュワードは、リタイア後のペナルティの付与についてFIAにレギュレーションの修正を検討するよう勧告している。


 19周で争われたスプリントの16周目、3番手を走行していたアロンソは後方に迫ったカルロス・サインツ(フェラーリ)とバトル中に接触した。これによりアロンソは右のフロントタイヤがパンクしピットイン。コースに復帰したが最終的にはリタイアとなった。サインツもマシンにダメージを負っており、僚友シャルル・ルクレールにポジションを明け渡して5位でフィニッシュした。




 レース後、スチュワードはアロンソとサインツ、チームの代表者らから話を聞き、当時のポジショニング/マーシャリングシステムデータ、動画、オンボード映像などを見直し、アロンソがターン9での接触を引き起こしたと結論を出した。アロンソは10秒のタイムペナルティを科され、ペナルティポイントも3ポイント追加された。なおアロンソはリタイアに終わったため、順位の変更はない。


 アロンソへの10秒ペナルティの付与は、スポーティングレギュレーションの第54条3項に従って行われたものだ。しかしスチュワードは、リタイア後に科すペナルティに関するレギュレーションの文言に明白ではない点があると述べ、FIAに対し修正を検討するよう勧めた。


「FIAに対する余談だが、マシンがリタイアした場合、科される可能性のあるペナルティやその結果に関するレギュレーションの文言がやや不明瞭であることに留意する。この問題をより明確にするためにFIAが必要な修正を検討することを推奨する」

2024年F1第5戦中国GPスプリント ポジションを争うフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)


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