レッドブルF1代表、ガスリーの復調を喜ぶ「プレッシャーが少ない環境に戻したのは正しい選択だった」
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ピエール・ガスリーがシーズン前半に精彩を欠き、力を発揮しきれなかった原因のひとつとして、メディアや世間からの注目が集まったことによるプレッシャーを挙げた。ガスリーはシーズン半ばでトロロッソに降格されて以来、復調を果たし、ブラジルGPでは2位表彰台を獲得した。
2019年からレッドブルに昇格したガスリーだったが、チームが期待していたような成績を残せず、サマーブレイク中にトロロッソに戻された。それまでの12戦では、予選でも決勝でもチームメイトであるマックス・フェルスタッペンに勝ったのはわずか1回、ポイントでもフェルスタッペンの181点に対してガスリーは63点を獲得するにとどまった。
「我々は、彼のなかでプレッシャーがどんどん高まっていっているのを感じた」とホーナーはformula1.comのインタビューにおいて語った。「世間からのプレッシャー、メディアからの厳しい目といったものだ。そのため、そういったものから彼を遠ざけて、トロロッソでプレッシャーが幾分少ない環境で走らせるというのは正しい対処だった」
「チームが変わって以来、彼は再び非常にいい走りをするようになった。自信を取り戻してきたのだ。強力なレースを走り、ペースもどんどんよくなっていった。今の環境に満足しているように見えるので、よかったと思う」
シーズンがスタートする前、バルセロナでのプレシーズンテストでガスリーは2回クラッシュを喫した。その影響をずっと引きずってきたように思うとも、ホーナーは述べている。
「プレシーズンテストで2回アクシデントを起こした後で、開幕を迎えるのは難しいことだっただろう。それが彼の自信に影響したはずだ。また、マックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めるというのもかなり難しい仕事だ。そういうわけで彼はシーズン前半に苦しんだのだと思う」
レッドブルは2020年のドライバーとして、フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンを選び、姉妹チームのトロロッソに関してはガスリーとダニール・クビアトのラインアップを継続することを決めている。
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