ウイリアムズF1のTD、“時々いい人すぎる”アルボンには「チームにもう少し厳しくしてプッシュしてほしい」と語る
ウイリアムズは、2022年シーズンにアレクサンダー・アルボンの経験を活かすことができて満足している。しかしテクニカルディレクターのフランソワ-グザビエ・ドゥメゾンによると、チームはリードドライバーであるアルボンが「もう少し厳しく」なり、チームをさらにプッシュすることを望んでいるという。
アルボンは2019年にトロロッソからF1にデビューし、その後シーズン半ばにレッドブル・レーシングに昇格した。しかしながら彼の成績は、際立って速いチームメイトのマックス・フェルスタッペンと比べると、チームの期待を完全に満たしてはいなかった。アルボンは2021年のレギュラーシートを失い、レッドブルで1年間リザーブドライバーを務め、F1の新レギュレーション下での初シーズンとなった2022年にウイリアムズからF1に復帰した。
2022年シーズンは、3回の入賞を除けば注目すべき戦いはほとんどしなかったアルボンだが、それでもチームは彼の才能と経験の両方を高く評価し、彼に気を配っている。
「我々はエンジニアにすぎず、方向性を示してくれるドライバーが必要なので大変助けになった」とウイリアムズのエンジニアリング部門を統括するドゥメゾンは語った。
「(F1での)彼の経験が助けになり、正しい方向性を示してくれた」
親しみやすい性格のアルボンは、F1の若手ドライバーのなかでも人気者のひとりだ。また、シャルル・ルクレール、ランド・ノリス、ジョージ・ラッセルとともにF1の“Twitch4人組”のメンバーであり、2020年シーズン開幕が新型コロナウイルスの影響で遅れた時には、オンラインでファンを楽しませていた。
しかしドゥメゾンは、アルボンがライバルとコース上でホイール・トゥ・ホイールのレースをする時のように、時にはクルーに対してもタフに振る舞うところを見たいと考えている。
「彼はいい人だが、時にはいい人すぎてしまう」とドゥメゾンは説明した。
「彼はチームにもう少し厳しくして、我々をプッシュする必要があるが、私はこのことに取り組んでいるところだ」
「これは彼の性格だ。ヘルメットを被っていると彼はタフになれる。でも報告会でも彼はもう少し厳しくなるべきだ」
「毎日私は彼に言っている。『君はもっと……』とこの先は言えないような言葉を使っている! 世界チャンピオンになりたかったら、このようにならなければならない」
アルボンは2022年シーズンのウイリアムズで事実上のチームリーダーであり、それは2023年も変わらないだろう。ニコラス・ラティフィの空いたシートにはアメリカ人ルーキーのローガン・サージェントが収まることになる。
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