息子セバスチャンのF1キャリアを見守り続けたベッテル父「素晴らしい時間をありがとうと言いたい」
2007年にセバスチャン・ベッテルがF1に参戦して以来、F1のパドックから離れることのなかったひとりの献身的で熱狂的なファンがいた。それは、彼を誇りに思う父親のノルベルト・ベッテルだ。
初めはノルベルトがヒルクライム競技に出場しているのを、幼いセバスチャンが見ていた。しかしその役割はすぐに逆転し、セバスチャンは8歳で初めてカートのステアリングを握った。
普段は控えめなノルベルトだが、『Formula1.com』の特派員ローレンス・バレットとのインタビューで、「彼は小柄だったので、私はペダルに部品を加えてスロットルとブレーキに届くようにした」と振り返った。
「シートも補強しなければならなかった」
「私の仕事場の近くの、ヘアピンのあるコースを選んでおいた。私はセバスチャンがブレーキをかけるべき場所を示すために、ヘアピン前のコースの脇に立っていた。ブレーキングポイントは、彼が最初に学んだことだ」
「私は昼食のため、彼に中に入るようにいい、食事をしている間に(ベッテルの)姉にカートを運転させようとした。でも彼は『いや、僕はここにいるよ』と言った。彼は降りようとしなかった。挑戦し続け、学び続けたいと思っていたのだろう。彼は魅了されていた」
「セバスチャンは雨のなかを走るのが好きだった。セブ(ベッテルの愛称)は雨のなかで毎回いい走りを見せていた。ああしたコンディションのなかでのマシンやタイヤの感触が好きだったんだ」
ノルベルトは、セバスチャンがBMWザウバーから、負傷したレギュラードライバーのロバート・クビサの代役としてF1デビューを飾った際、インディアナポリスで立ち会っていた。その後すぐ、セバスチャンはトロロッソでフルタイムのドライバーとなり、そこからレッドブルへの道が開けた。
「初めてセバスチャンがレーシングスーツに身を包み、コクピットに乗り込むのを見た時、私は緊張していた。テスト、フリー走行、予選、レースのどれだろうが、私はいつも緊張しているんだ」
それは長年にわたって変わらなかった。ノルベルトはセバスチャンの299戦に及ぶキャリアを熱心に追いかけていた。
「コースにいない時はすべてのセッションをテレビやラジオで追いかけていた。どちらもできない時は、ライブでタイムをチェックして、セバスチャンのすべてのラップを見ていた。彼のためにいつも神経をとがらせていた」
「来年は緊張することはない」
必然的にノルベルトは、2010年から2013年に4年連続でセバスチャンがレッドブルで世界タイトルを獲得したことを最も誇りに思っている。
「あれはいい時期だった。彼のことをとても誇りに思った。どの父親も母親も、子供のためならなんでもするものだ。彼がカートから世界チャンピオンになるのを目にしたのは、信じられないようなことだった」
10歳の時にミハエル・シューマッハーのフェラーリに座ったことのあるセバスチャンは、たとえレッドブルで成し遂げたような成功を収めることはできなかったとしても、師であるシューマッハーの後を追って2015年にフェラーリに加入したことを誇りに思っていた。そして時代は流れ、セバスチャンは最後の2年を過ごしたアストンマーティンで活力を取り戻したように見えたが、彼は引退を決め、将来に向けF1から離れたところで新たな挑戦を見据えているようだ。
ノルベルトは、セバスチャンが環境問題や人権問題への発言に新たに力を注いだことを、F1での成功よりも「いっそう誇りに思う」と語った。しかしノルベルトは、セバスチャンが次に何をするのかまだ知らないという。
「彼が来年何をするつもりかは分からない。私も自分がどうするか分からないよ」とノルベルトは語った。2023年に、セバスチャンがパドックにいることやグリッドに並ぶことのスリルを懐かしむと思うか尋ねられたノルベルトは次のように答えた。
「私はそう思う。これは私の考えだけれどね。セブがどう感じるかは私には分からない。彼は8歳の時からレースをして、長年多忙にしてきたのだから、それがなくなった今、彼がどう感じるのか知るのは難しいことだ」
たとえ何が起きようとも、ノルベルトはセバスチャンが前進するのを喜んで見守るだろう。
「セブには素晴らしい時間をありがとう、楽しい時間を過ごして、と言いたい」
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