バンタム級王者・中谷潤人は「井上尚弥に勝てない」 ビッグマッチめぐり米メディア予想、「簡単に破壊されてしまう」
2025年5月23日(金)13時25分 J-CASTニュース
米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」(ウェブ版)は2025年5月21日、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T、27)の特集記事を組み、将来的に対戦が計画されるスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、32)戦の勝敗を予想した。
26年に井上VS中谷戦実現へ
中谷はフライ級、スーパーフライ級、バンタム級を制した3階級制覇王者で、現在はWBCバンタム級の王座を保持している。
同王座を3度防衛し、6月8日に東京・有明コロシアムで、IBF同級王者・西田凌佑(六島、28)との王座統一戦に臨む。
スポーツ紙の報道によると、26年に井上との対戦が見込まれる。中谷が階級をスーパーバンタム級に上げ、井上に挑戦する形になる。
現時点で中谷、井上ともに無敗で、中谷が30勝(23KO)、井上が30勝(27KO)だ。
両者の対戦が実現すれば、日本ボクシング史に残るビッグマッチとなる。海外でも大きな注目を集めており、「ボクシングニュース24」は、早くも勝敗の行方を予想した。
記事では「井上のパワー、コンビネーション、ディフェンス力に対処しなければならない中谷は不利だ」と指摘し、こう続けた。
「井上戦で中谷にチャンスがあるとみる人はほとんどいない」
「井上に勝つチャンスを得るには、彼のファイトスタイルに欠陥がありすぎる。中谷が気づいていない本当の問題はそこにある。彼がそれを変えられるかどうかはわからない。中谷の動きは井上に比べて遅く、井上に簡単に破壊されてしまう。井上戦で中谷にチャンスがあるとみる人はほとんどいない」
そして、中谷のこれまでの「経験」に言及した。
「中谷には井上のような選手と戦った経験がない。どういうわけか、彼のプロモーターは彼『モンスター井上』に備えるために必要なA級ファイターと戦わせてこなかった。井上のようなファイターに備えるには、中谷は(WBC・SF級王者)ジェシー・ロドリゲス、(世界2階級制覇王者)マーロン・タパレス、(井上からダウンを奪った)ラモン・カルデナスのような選手と順に戦うべきだ。そういうファイターと戦わなければ、中谷が井上に勝てるとは思えない」
井上は、9月14日に元WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者で、現WBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、30)との対戦を予定。年末には、WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国、28)戦を計画している。