巨人異例の"甲斐監督代行インタビュー"にXざわつく 随所に目配り効かせた内容に「めっちゃ、いいこと言っているな」「将来の監督候補」
2025年5月24日(土)5時20分 ココカラネクスト

甲斐はこの試合で先制打も放った(C)産経新聞社
巨人は23日のヤクルト戦(東京ドーム)に5−0の完封勝利で3連勝。先発の赤星優志が9回116球、7安打無四球5奪三振でプロ初完投、初完封勝利を飾った。
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投げて打った。先発した赤星は初回、2回を三者凡退に抑えると、4回はバッテリーを組んだ甲斐拓也が先制打を放つと自身でも2点適時打をマーク。打撃で自らを助けると波に乗る。
5回以降もヤクルト打線を寄せ付けず、プロ初の完封勝利を飾った。この日は、先の阪神戦で連投したライデル・マルティネスがベンチ外とブルペンを休ませる意味でも価値ある勝利となった。
また試合後は異例のシーンにも高い注目が集まった。通常は試合後の監督インタビューが流れるシーンで、阿部監督が「今日は赤星が素晴らしいピッチングだったので、それをリードした甲斐君に話を聞いたほうが」と"無茶ぶり"。
続けて現れた甲斐はレガースも着けたままという慌ただしさだったが、監督代行インタビューがスタート。赤星について「粘り強く投げたと思いますし、完封という形で1人でよく投げてくれたなと思います。まだまだ赤星の力を考えればもっともっと目指すべきところがあると思います」とキッパリ。
続けて「今日の試合で満足せず、もっといいピッチャーになってもらいたいと思います」とさらなる高みを目指してほしいとした。
4回打者一巡の猛攻について聞かれると、先頭の門脇誠が内野安打で出塁した後の吉川尚輝がセカンドゴロとチームバッティングで走者を三塁に進めたことが大きかったと語るなど、捕手らしい目配りを随所にきかせたインタビューとなった。
続けて明日からの意気込みを聞かれると、一息ついた後に「まだまだシーズンは長いので一喜一憂せず、毎日の試合にしっかり準備して。準備だけだと思っているので、やるべきことをやって、しっかりプロとして毎日を迎えたいと思います」と力強く言い切った。
試合が早かったこともあり、甲斐による異例の"監督代行インタビュー"は中継の日本テレビですべて映し出された。
これには阿部監督の粋な計らいを評価するとともに、Xでも「甲斐監督代行」がトレンド入り、ファンの間でも「待て、待て、何で甲斐がやってるの」「ちゃんと答えてる」「見事な活躍にインタビューまで」「めっちゃ、いいこと言っているな」「将来の監督候補」と反響が拡がっている。
FAで新加入した扇の要は指揮官が望む通り、今やチームに欠かせない存在となっているようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]