新潟 樹森大介監督「自分たちらしさを」ブレずに湘南討つ! 勝ち点3で巻き返しの足掛かりに

2025年5月25日(日)4時0分 スポーツニッポン

 2勝7分け7敗で19位に低迷するJ1新潟は25日にホームで明治安田J1リーグ第18節の湘南戦に臨む。24日は新潟・聖籠町のアルビレッジで最終調整。樹森大介監督(47)は戦い方が定まらずに敗れた前節の岡山戦とルヴァン杯の東京V戦の反省を生かし、新潟らしいスタイルを取り戻して戦う意向を示した。昨季ホームで最後に白星を挙げた湘南から再び勝ち点3を奪い、巻き返しへの足掛かりとする。

 0—2で敗れた21日の東京V戦後の会見では、うなだれていた樹森監督。この日は少しすっきりとした面持ちで会見に臨み「前と後ろで(意図が)合わなかったのが、この2試合の良くない原因。そこを“俺たちはこうだよ”と提示した。自分たちらしさを出してやれると思う」と決意をにじませた。

 ハイプレスの相手に対してつなぐのか、相手の背後を狙うのか。あいまいにしていた部分からチームの根幹が揺らいだ。22日には強化部、チームスタッフが緊急ミーティングを開き、戦い方の方向性を確認。翌23日には「ハイプレスにくるチームに対してのビルドアップを再確認した」とDFゲリアは言い、これまでのボールを保持して前進するスタイルに振り切って戦うことを、トレーニングを通してチーム全体で整理した。

 DF堀米主将は「方向性は定まった」と言い、ハイプレスの湘南にも臆せずに挑む覚悟だ。ただ、これまでビルドアップの練習に時間を割いてはいないのも事実。樹森監督は「うまくいかないことももちろんある。1試合で一喜一憂しても次につながらないので、自分たちにフォーカスしてやっていきたい」とブレない姿勢を強調した。

 リーグ戦は昨年9月14日に湘南に勝利して以来、ホームで12試合も白星から遠ざかっている。残留圏内の17位FC東京とは勝ち点差が6。その差を縮めていくには、ホームでの勝ち点3は必須だ。一体感のある戦いはもちろん、DFゲリアは「自分たち自身が、自分たちを信じられるマインドにしてプレーにつなげるかが大切になる」とメンタル面も浮上の鍵に挙げる。

 降格圏での低迷が続いても熱く応援してくれるホームのサポーターの前で、もうふがいない姿は見せられない。新潟のスタイルを前面に出して戦い、勝ち点3で声援に応える。(西巻 賢介)

≪カギは先制点≫

 湘南は6勝3分け8敗で順位は14位。先制した全6試合で勝利している一方で、先制を許した試合は1分け8敗と、先制点を取るか取らないかで明暗が分かれる。1試合平均のボール保持率は52・3%でリーグ6位。5位の新潟(52・6%)とほぼ同じだが、ショートパス(15メートル未満)の比率が19位と低く、ミディアムパス(15メートル以上30メートル未満)の比率が2位と高いのが特徴だ。

スポーツニッポン

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