インディカー参戦のエリクソン、アルファロメオF1とのリザーブドライバー契約も継続の見通し
マーカス・エリクソンは、2020年もリザーブドライバーとしてアルファロメオF1チームに残留することになると予想しているが、チップ・ガナッシ・レーシングから参戦するインディカーに100パーセント集中していくと語った。
エリクソンは2015年から2018年までザウバー/アルファロメオからF1に参戦、2019年にはアロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ(ASP)でインディカーにフル参戦し、デトロイト・グランプリでは表彰台フィニッシュを達成した。
29歳のエリクソンは2020年にはチップ・ガナッシ・レーシングへ移籍し、5度のインディカーチャンピオンのスコット・ディクソンのチームメイトとなる。
一方でエリクソンは、アルファロメオF1チームでの役割も継続する見込みだと明かした。しかしメインの活動はあくまでインディカーであると強調している。
「アルファロメオおよびザウバーとの付き合いは長い。(2020年も)このチームで何らかの役割を果たすものと確信している。ただ、繰り返しになるが、インディカーでのシーズンに100パーセント集中したいと思っている」とエリクソンはスウェーデンの『Expressen』に語った。
「優先順位はF1でリザーブドライバーを務めることではない。インディカーが優先だ」
「でも複雑な問題なので、このことについてはあまり話したくはない。いろいろな事情を考慮する必要があるんだ。アルファロメオとガナッシが何を求めるかは、後々分かるだろう」
2019年の夏、エリクソンは自分がF1ニュースの見出しを飾っていることに気づいた。アルファロメオのキミ・ライコネンが軽い怪我のためにベルギーGPに出走できるかどうか不確実な状況だったため、チームは念のためリザーブドライバーのエリクソンを呼び戻して待機させた。エリクソンがインディカーのポートランド戦を欠席してスパに現れたため、彼がベルギーGPに出場する可能性について喧伝されたのだ。
結局、ライコネンは無事に週末を通して走行することができ、エリクソンの出番は訪れなかった。
「すべてのことがあっという間に起きた」とエリクソンは振り返った。
「アメリカで、人々は僕が(ポートランドで)走行しないことに気づき、それならF1レースに出るのだろうと思ったようだ」
「それが近頃のソーシャルメディアの問題だ。誰かが何を投稿すると、それがあらゆるところに爆発的に広まってしまう」
「それからアルファロメオが事情を説明した。でもそのころには混乱が生じていて、いい状況とはいえなかった」
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