レッドブルF1首脳、ハートレー起用が通常の採用方法ではなかったことを認める
レッドブルF1チームのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ブレンドン・ハートレーの起用は通常通りの採用方法ではなかったことを認めた。
長引くダニール・クビアトの不調に加え、シーズン終盤にカルロス・サインツJr.がルノーに移籍したため、トロロッソではドライバーを完全に入れ替える機会が生まれ、ハートレーとピエール・ガスリーのF1昇格が決まった。
ポルシェではワークススポーツカードライバーとして成功を収めてきたハートレーだったが、その経歴と年齢からトロロッソの最有力候補とは見なされていなかった。しかし、彼の粘り強さとレッドブルでの役割に向けて見せた大胆さが、思いがけない機会をもたらした。
マルコはハートレーの起用について、Formula1.comに以下のように語っている。
「レッドブルは他のチームとは違うのだ。だったら経験豊富なルーキーがいてもいいだろう? さらに、我々のジュニアドライバーで準備が整っている者はいなかった。だから周囲に目を向け始めたのだ」
「実際ブレンドンは20歳ぐらいに見える。彼を10代のドライバーとして売り出すことだってできるかもしれない!」
「それでもなお、ブレンドンの起用は通常のことではなかった。まったく異なったやり方だったが、我々は彼に満足している」
厳しい2017年を過ごしたトロロッソはドライバーを一新し、パワーユニットもホンダに切り替え、新シーズンを白紙の状態から始めることになる。
しかしながらガスリーとハートレーはシーズン終盤のレースでチームに認められるだけの走りを見せており、マルコはチームのドライバーラインアップには確かな将来性があると考えている。
「トロロッソはそれなりの滑り出しを見せたものの、その後に信じられないほどの信頼性の問題に見舞われた。信じられないことだ! またマシン開発の面においても、あるべき状態ではなかった」
「現在彼らは来年のことと、ホンダとの連携に集中している。発表以来、すべての努力はその点に注がれている」
「ドライバー? 開幕時点でチームにいたドライバーは、最終戦にはいなくなったよ」とマルコは笑い、以下のように続けた。
「サインツはルノーに貸し出され、クビアトは去った。だからトロロッソは、まるで2ページの白紙を抱えたような状態で、シーズン中盤に再始動をしなければならなかった」
「状況を考えれば、ガスリーとハートレーは本当によくやったと思う」
「そして嬉しいことに、ブレンドンは今後ポルシェとF1の間で行き来する必要もない。したがって、来季トロロッソのドライバーラインアップは非常に有望なものになると確信している」
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