小林可夢偉、2022年もキャデラックDPiでIMSAに参戦。デイトナではホセ・マリア・ロペスも加わる
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスに参戦するアクション・エクスプレス・レーシングは12月28日、2022年の“IMSAミシュラン・エンデュランス・カップ”の4レース(デイトナ24時間、セブリング12時間、ワトキンス・グレン6時間、プチ・ル・マン10時間)に、48号車キャデラックDPi-V.Rをエントリーさせると発表。合わせて豪華ドライバーラインアップも明らかにした。
ドライバーは2021年に引き続きNASCARカップ・シリーズを7度制したジミー・ジョンソン、トヨタのWEC(世界耐久選手権)チーム代表兼ドライバーでもある小林可夢偉、そして昨年はデイトナのみの出場だったマイク・ロッケンフェラーの3名となり、1月の開幕戦デイトナ24時間レースではこれにトヨタのWECドライバーでもあるホセ・マリア・ロペスが加わる。
アリーのスポンサードを得て“アリー・キャデラック・レーシング”の名のもとにエントリーした2021年の48号車は、デイトナでキャデラック勢最上位となる2位をマーク。しかしその後は低迷し、ジョンソン/可夢偉/シモン・パジェノーは2021年の同カップでランキング8位に終わっていた。
「ジミーとの2年目のシーズンになります」と、2019年・2020年にデイトナ24時間を制している可夢偉はIMSAの公式サイトにコメントしている。
「僕らは、レースに勝つことを目標に2022年を迎えます。WECでのトヨタのチームメイトとして、 ホセのことはよく知っています。 彼にはキャデラックDPi-V.Rに慣れるため少し時間が必要ですが、彼はチームに速さをプラスしてくれます」
可夢偉とロペスが48号車に加わることは、3人のWEC王者全員がデイトナ24時間に参戦することを意味する。マイク・コンウェイは、ウェーレンがスポンサードするアクション・エクスプレスの31号車に加わることがすでに決定しているからだ。
「マイクはアメリカでのクルマとトラックを知っています」と可夢偉。
「彼が一緒のチームにいるのは良いことです。 僕らには2021年にチームとして学ぶべき多くの教訓があったので、2022年に対して自信が持てるようになりました」
3度のWTCC王者でもあるロペスはDPiデビューに先立ち、12月上旬にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでキャデラックDPi-V.Rをテストしている。
「僕は、アメリカでの経験はそれほど多くない」とロペスはコメントしている。
「2007年にセブリング12時間レースで最初の耐久イベントに出場した。そのときから、僕は常にアメリカに戻ってレースをしたいと思っていた」
「僕はアメリカのレースが好きだ。チームメイトの可夢偉とマイクは、IMSAのような競争の激しいカテゴリーやシリーズでレースを楽しんでいることを、いつも語っているよ」
「ジミー・ジョンソンとのドライブはとても特別なものだ。モーターレースのファンとして僕は常にNASCARをフォローしてきたが、ジミーは僕のお気に入りのドライバーだった。大ファンなんだ。彼とクルマを共有できることは、特権だね」
「マイクに関しては、いつも彼が(アメリカで)でレースをしているのを見てきた。彼のキャリアは印象的だし、彼から学ぶことを楽しみにしている」
「友人であり“ブラザー”でもある可夢偉と、チームメイトとして参戦できるのも素晴らしいことだ。トヨタでのチームメイトとしてともに戦い、彼と多くの時間を共有できることを光栄に思う」
48号車は引き続き、NASCARでジョンソンとともにシリーズを制してきた伝説的クルーチーフであるチャド・クナウスを筆頭としたヘンドリック・モータースポーツによるサポートを受け、4つのレースを戦うことになる。
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