WEC第2戦イモラのエントリーリストが発表。開幕戦で“失格”のキャデラックは3人目を起用せず

　チップ・ガナッシ・レーシングが運営するキャデラック・レーシングは、4月19〜21日にイモラ・サーキットで開催される2024年WEC世界耐久選手権第2戦で3人目のドライバーを起用せず、レギュラーのふたりのみで6時間レースに臨むことが確認された。

　今月2日（火）に公開された今季第2戦『イモラ6時間』の暫定エントリーリストによると、グリッド上の唯一のキャデラックマシンである2号車をドライブするのはフルタイムドライバーのアレックス・リンとアール・バンバーのみで、サードライバーの名前は見当たらない。

　キャデラック・レーシングは最終的に車両規定違反により失格の裁定が下った開幕戦『カタール1812km』において、前述の2名にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の常連であるセバスチャン・ブルデーをサードドライバーに迎えて同レースを戦い、表彰台を独占したポルシェ963勢に次ぐ総合4番手でチェッカーを受けた。

　今季のプラン発表当時、アメリカのマニュファクチャラーは「特定の耐久レースの前に」サードドライバーを指名すると声明を出した。これは開幕戦とル・マン24時間レース、さらにシーズン最終戦のバーレーン8時間レースを指していると思われる。

　キャデラックはその後、ル・マンでの2号車のサードドライバーとして日本でも活躍しNTTインディカー・シリーズで2度のタイトルを獲得したアレックス・パロウを指名した。

　カタールで2号車のペアに加わったブルデーと、ウェザーテック選手権でフランス人ドライバーと01号車キャデラックVシリーズ.Rをシェアするレンガー・バン・デル・ザンデの両名は、IMSAシリーズのロングビーチ・ラウンドと日程が重なるためWECイモラに出場することができない。

　2024年シーズン最初の6時間レースとなる第2戦イモラのエントリーリストは、ブルデーの欠場を除いて開幕戦カタールからの変更はなく、ハイパーカーとLMGT3クラス合わせて37台がエントリーしている。

　WEC初開催となるイモラ・サーキットでのイベントは4月19日（金）のフリー走行から始まり翌20日（土）に予選が行われる。決勝レースは21日・日曜の13時（日本時間20時）にスタートが切られる予定だ。

■2024年WEC世界耐久選手権第2戦イモラ6時間 暫定エントリーリスト（4月2日付）

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