ポルシェに次ぐ155周リードも表彰台を逃し「ほろ苦い」とAXRキャデラックのバンバー

2025年3月18日(火)17時31分 AUTOSPORT web


 アール・バンバーは、アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)が運営するキャデラック・ウェーレンが、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦『第73回モービル1・セブリング12時間レース』で好走したにもかかわらず表彰台を逃す結果に終わった後、「ほろ苦い」と心境を語った。


 バンバー、ジャック・エイトケン、フレデリック・ベスティのトリオがドライブした31号車キャデラックVシリーズ.Rは、3月15日(土)にアメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われた耐久クラシックで4位に入った。チームのエースであるバンバーは、優勝した7号車ポルシェ963から12.661秒おくれて12時間レースのチェッカーフラッグを受けた。



 これは31号車キャデラックが強力なペースを示した後、夕方以降ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの2台が力強く追い上げてきた後の出来事だ。最終的にレースを制したニック・タンディは、残り2時間で当時ベスティがドライブしていたキャデラックをコース上でかわし、その後はディフェンディングGTPチャンピオンがトップのポジションを固めた。


 バンバーの説明によるとAXRはその後、終盤にタイヤを交換して再逆転を狙う戦略を試みたが、トップ3フィニッシュを果たすには不充分だった。


「(フィニッシュまで)残り約40分でピットインしなければならなかったため、フレッシュなタイヤで追い上げようとした」とバンバーは語った。


「うまくいくかもしれないと思ったが、ダーティエアがひどすぎて、まるで前に進めなかった。クルマ自体は良かったから表彰台に上がれなかったのは、嬉しいような悲しいような……ほろ苦い感じだ。いまはもうロングビーチに目を向けるしかない」


「チームの皆が素晴らしいピットワークで送り出してくれたおかげでBMWに先行したが、僕たちは充分なスピードでライバルたちをパスすることができなかった。他の人たちが速すぎたんだ。それが僕たちが置かれた状況だった」


「これは単なるトラックポジションレースなので、タイヤに関しては正しい判断だと思っていた。正しいときもあれば、間違っているときもある。そういうものだ」


「僕たちもいくつかのことをマネジメントしていたし、それを最後までやり遂げなければならなかった。最終的には3位になるか4位になるかのどちらかだったね」



トップの座を争う31号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・ウェーレン)と7号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ) 2025年IMSA第2戦セブリング12時間

■ベスティ「運転していて本当に楽しかった」


 元FIA F2ドライバーのベスティは、自身3度目の出場となったウェザーテック選手権で過去最高の成績を収め、とくにスタートから3時間と9時間の両時点でレースをリードした。


 スポーツカーレースに転向してまだ2年目のデンマーク人は、キャデラックでの時間を「本当に楽しんだ」と語ったが、フロリダの耐久クラシックで表彰台を逃したことにはバンバーと同様に失望感を示した。


「今年のIMSAレースの混沌と狂気は、僕に感銘を与え続けている」とベスティは述べた。


「今日クルマに乗っている時間は本当に楽しかった! トラックですべてを出し切ったので、表彰台を逃したのは正直に言うと少しつらい。今日は本当に、優勝するか少なくとも表彰台に上がれるクルマを持っていると感じていた」


「キャデラック・ウェーレンを誇りに思うよ。予選開始時には問題を抱えていたが、ジャック(・エイトケン)は僕たちがこのフィールドでリードするために、レースの最初のスティントで素晴らしい仕事をしてくれた」


「今日はトップで多くのラップを走り、リードした状態で何度もリスタートを迎えた。それらは楽しく、多くのことを学ぶことができた」


「また戻ってくるよ。ラグナ(・セカ/第4戦)が楽しみだ」



アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)が運営するキャデラック・ウェーレンの31号車キャデラックVシリーズ.R 2025年IMSA第2戦セブリング12時間

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