デイトナで大クラッシュ演じたキャデラックWTRのデレトラズ、昨年優勝のセブリングで「巻き返したい」

2025年3月13日(木)7時5分 AUTOSPORT web


 キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシングのルイ・デレトラズとジョーダン・テイラーは、今週末に控えるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦のセブリング12時間レースで、昨年の勝利を防衛することを目指している。デレトラズは、1月の開幕戦デイトナ24時間レースでクラッシュしたことから、巻き返しを図る語っている。


■有益だった2日間のテスト



 デレトラズはウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティの40号車アキュラARX-06をドライブした昨年のセブリング12時間、残り6分でセバスチャン・ブルデーのキャデラックVシリーズ.Rを抜いて劇的な勝利を収め、テイラー、コルトン・ハータとともに表彰台のトップに立った。


 これは、初のフルGTPシーズンに乗り出したスイス人LMP2エースにとって、ブレイクアウトの瞬間だった。


「昨年のセブリングは素晴らしかった」とデレトラズは語った。


「勝利で、とても良い思い出ができた。僕のキャリアで最高の勝利のひとつだったよ。あの映像を見返すと、いつもうれしくなる。今年は2日間のテストがあり、キャデラックでしっかり準備した。また優勝を争える好位置につけていると思うし、できればまた優勝したいね」


「本当に素晴らしいレースだし、特別なトラックだ。だから良い思い出とともに戻ってこられてとても興奮している。デイトナは厳しいレースとなったが、ここで巻き返したい」





 デレトラズとテイラーは、このオフシーズンにアキュラから乗り換えたキャデラックのLMDh車両で2度目のレースに臨む。


 デイトナでの夜間の事故で24時間レースは終わってしまったが、テイラーはフロリダの飛行場跡地に作られたサーキットで、再び優勝するための材料が揃っていると感じている。


「デイトナは僕らにとって(キャデラックVシリーズ.Rでの)最初のレースだったので忙しかったが、セブリングでの2日間のテストは非常に有益だった」とテイラー。


「セットアップの観点から、チームとしてやり遂げたいと思っていたことをようやく実現できたと思う。もちろん、ダラーラは過去数年間、ガナッシやウェーレンとセットアップの開発に取り組んできたけど、僕らは異なる視点で臨んでいる。だから、試してみたいことがあるんだ」


「いつでも彼らに助けを求めることはできるけど、昨年はマシンが非常にうまく走ったセブリングを楽しみにしている」


「もちろん、(昨年)ルイはレースの終盤にブルデーのキャデラックとバトルをしていた。そして僕らは、ルイが違いを生み出すことを期待しているし、キャデラックがより強いマシンになることを願っている」



 マニュファクチャラーの変更がWTRのセブリング優勝の可能性に影響を与えるかと聞かれると、テイラーはそれほど変化は感じないと答えた。


「このレースには、長い歴史がある」と彼は言う。


「チームとして初めて12時間レースに出場したのは2014年だったと思う。このイベント、このトラックには多くの歴史があるから、僕らはメーカーの変更にも頼れる部分はある」


「学ぶことはたくさんあるが、このクラスは3年も続いているので、キャデラックのグループは、セットアップ面、システム面、このイベントに参加する際の戦略の立て方など、とても迅速に我々をスピードアップさせてくれると思う」


「我々は大きなアドバンテージを持っていると思う。去年キャデラックに乗っていたら、もっと大変だっただろうが、充分に準備して臨めると思っている」

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