森山未來×北村匠海×勝地涼が『アンダードッグ』で魅せる 肉体改造で挑んだ新境地
シネマカフェ2021年1月13日(水)19時35分
ABEMAと東映ビデオが共同製作で贈る『アンダードッグ』の配信版が1月1日(金)より「ABEMAプレミアム」にて独占配信中。この度、メインキャストとして名を連ねる森山未來、北村匠海、勝地涼という実力派俳優たちのキャリアと本作での役どころに迫った。
タイトルである“アンダードッグ”とは、ボクシング界で“かませ犬”を意味する言葉。スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で、“かませ犬”として踏み台にされ、這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・末永晃を主演の森山さんが演じ、過去に秘密をもつ若き天才ボクサー・大村龍太を北村さん、テレビ番組の企画でボクシングの試合に挑む芸人ボクサー・宮木瞬を勝地さんが演じている。
主人公の崖っぷちボクサー・晃を演じる森山未來
15歳で本格的に舞台デビューした後、ドラマ「WATER BOYS」の出演で注目され、2004年の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』では様々な映画賞を受賞、2019年には、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」に出演した。主な映画出演作は『モテキ』『苦役列車』『北のカナリアたち』『人類資金』『怒り』ほか、世界的プロデューサー、ジェレミー・トーマスが手掛けた『サムライマラソン』(19)、日本・カザフスタン合作映画『オルジャスの白い馬』など。
その一方、5歳から様々なジャンルのダンスを学び、演劇、映像、パフォーミングアーツなどのカテゴライズに縛られない表現者として活躍。なお、ボクサー役は今回が初めてとなる森山さんは、元日本ライト級1位のプロボクサーを演じるにあたり、撮影が始まる1年以上前から本格的なボクシングの練習に取り組んだ。メガホンをとる武正晴監督が「もはやプロボクサーにしか見えない」と語るほど鍛え抜いた肉体を披露。自ら語った「リングに倒れたまま、そこを降りることも立ち向かうこともできず、身動きのとれない男」を体現している。
闇を抱える若き天才ボクサー・龍太を演じる北村匠海
子役からキャリアを積み、2011年に結成したダンスロックバンド「DISH//」ではメインボーカルとギターを務め、13年にメジャーデビュー。2015年からは4年連続で元日に日本武道館で単独公演を開催するなど、高い人気を誇る。昨年は、シンガーソングライターのあいみょんが作詞・作曲を担当した配信シングル「猫」が大きな注目を集めた。
俳優としては『DIVE!!』(08)で池松壮亮の幼少期役で映画初出演以降、様々な作品に出演。『君の膵臓をたべたい』では第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、活躍の幅を広げている。なお、本作の出演に向けて10kg減量し、完璧な肉体美を披露した。
劇場版公開初日の舞台挨拶では「食事制限はもちろんですが、ボクシングで落とそうと思ってシャドーボクシングに励んでました。家に帰ってからもシャドーをしたり、縄跳びしたり走ったり。野菜中心の食事制限をしてたんですが、歌うときは豚肉がいいとされています。撮影期間に野菜しか食べてなかったら声がカスカスに。ほかの仕事にすこし支障が出てしまいました」と、役作りにストイックに挑んだ撮影当時をふり返っていた北村さん。出演が決まった際には「確実に自分への挑戦状だと思い、そのリングに上がらない訳がないと気持ちが熱くなりました」とも語っている。
光と影を持つ、崖っぷち芸人の宮木を演じる勝地涼
2000年にドラマ「千晶、もう一度笑って」で俳優デビュー。その後、映画・ドラマ・舞台など様々な作品に出演し、2005年に阪本順治監督の映画『亡国のイージス』で第29回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年の主な出演作に「BG~身辺警護人~」や大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」「破天荒フェニックス」「ハケンの品格」、映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』『マスカレード・ホテル』、現在公開中の『サイレント・トーキョー』など。
本作の出演にあたり北村さんと同じく10kg減量した勝地さんは、大物俳優の父から見放され空虚な日々を送る売れない芸人・宮木を熱演。テレビ企画でプロボクサーの晃との試合が組まれ、芸能界引退を懸けた勝負に挑むことになる宮木。芸人仲間の前でこそおちゃらけているものの、時折見せる虚ろな表情、試合に賭けた決意を見せるシーンが印象的。
今回、そんな宮木に共鳴する部分があったという勝地さんは、「僕は10代から役者をやらせていただいていますが、その時に自分が思い描いていたような役者になっているかと言ったらそうではなかった。よく、いろんな方から『器用に現場の空気を読みすぎる』と言われるのですが、ある時、『それを続けていたらいつかこの世界にいられなくなるよ』と指摘されたことがあって」と打ち明ける。
「これまでは明るいキャラクターを演じさせていただくことが多かったのですが、そうすると僕自身もそういうイメージだと思われるようになって、バラエティー番組などでも変にリップサービスしすぎてしまうところがあるんです。僕自身は実際に明るいバカですし、もちろん明るいキャラクターを演じるのは楽しいですが、それ以外の“何か”も見つけなければと模索しています。実像と乖離していることの辛さみたいなものは宮木に共感するところがありました」と、自身を重ねたことを語っている。
三者三様のボクサーたちの人生が交錯する物語は、配信版の前半では「晃VS宮木」、後半では「晃VS龍太」の対決が大きな見せ場となっている。
タイトルである“アンダードッグ”とは、ボクシング界で“かませ犬”を意味する言葉。スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で、“かませ犬”として踏み台にされ、這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・末永晃を主演の森山さんが演じ、過去に秘密をもつ若き天才ボクサー・大村龍太を北村さん、テレビ番組の企画でボクシングの試合に挑む芸人ボクサー・宮木瞬を勝地さんが演じている。
主人公の崖っぷちボクサー・晃を演じる森山未來
15歳で本格的に舞台デビューした後、ドラマ「WATER BOYS」の出演で注目され、2004年の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』では様々な映画賞を受賞、2019年には、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」に出演した。主な映画出演作は『モテキ』『苦役列車』『北のカナリアたち』『人類資金』『怒り』ほか、世界的プロデューサー、ジェレミー・トーマスが手掛けた『サムライマラソン』(19)、日本・カザフスタン合作映画『オルジャスの白い馬』など。
その一方、5歳から様々なジャンルのダンスを学び、演劇、映像、パフォーミングアーツなどのカテゴライズに縛られない表現者として活躍。なお、ボクサー役は今回が初めてとなる森山さんは、元日本ライト級1位のプロボクサーを演じるにあたり、撮影が始まる1年以上前から本格的なボクシングの練習に取り組んだ。メガホンをとる武正晴監督が「もはやプロボクサーにしか見えない」と語るほど鍛え抜いた肉体を披露。自ら語った「リングに倒れたまま、そこを降りることも立ち向かうこともできず、身動きのとれない男」を体現している。
闇を抱える若き天才ボクサー・龍太を演じる北村匠海
子役からキャリアを積み、2011年に結成したダンスロックバンド「DISH//」ではメインボーカルとギターを務め、13年にメジャーデビュー。2015年からは4年連続で元日に日本武道館で単独公演を開催するなど、高い人気を誇る。昨年は、シンガーソングライターのあいみょんが作詞・作曲を担当した配信シングル「猫」が大きな注目を集めた。
俳優としては『DIVE!!』(08)で池松壮亮の幼少期役で映画初出演以降、様々な作品に出演。『君の膵臓をたべたい』では第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、活躍の幅を広げている。なお、本作の出演に向けて10kg減量し、完璧な肉体美を披露した。
劇場版公開初日の舞台挨拶では「食事制限はもちろんですが、ボクシングで落とそうと思ってシャドーボクシングに励んでました。家に帰ってからもシャドーをしたり、縄跳びしたり走ったり。野菜中心の食事制限をしてたんですが、歌うときは豚肉がいいとされています。撮影期間に野菜しか食べてなかったら声がカスカスに。ほかの仕事にすこし支障が出てしまいました」と、役作りにストイックに挑んだ撮影当時をふり返っていた北村さん。出演が決まった際には「確実に自分への挑戦状だと思い、そのリングに上がらない訳がないと気持ちが熱くなりました」とも語っている。
光と影を持つ、崖っぷち芸人の宮木を演じる勝地涼
2000年にドラマ「千晶、もう一度笑って」で俳優デビュー。その後、映画・ドラマ・舞台など様々な作品に出演し、2005年に阪本順治監督の映画『亡国のイージス』で第29回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年の主な出演作に「BG~身辺警護人~」や大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」「破天荒フェニックス」「ハケンの品格」、映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』『マスカレード・ホテル』、現在公開中の『サイレント・トーキョー』など。
本作の出演にあたり北村さんと同じく10kg減量した勝地さんは、大物俳優の父から見放され空虚な日々を送る売れない芸人・宮木を熱演。テレビ企画でプロボクサーの晃との試合が組まれ、芸能界引退を懸けた勝負に挑むことになる宮木。芸人仲間の前でこそおちゃらけているものの、時折見せる虚ろな表情、試合に賭けた決意を見せるシーンが印象的。
今回、そんな宮木に共鳴する部分があったという勝地さんは、「僕は10代から役者をやらせていただいていますが、その時に自分が思い描いていたような役者になっているかと言ったらそうではなかった。よく、いろんな方から『器用に現場の空気を読みすぎる』と言われるのですが、ある時、『それを続けていたらいつかこの世界にいられなくなるよ』と指摘されたことがあって」と打ち明ける。
「これまでは明るいキャラクターを演じさせていただくことが多かったのですが、そうすると僕自身もそういうイメージだと思われるようになって、バラエティー番組などでも変にリップサービスしすぎてしまうところがあるんです。僕自身は実際に明るいバカですし、もちろん明るいキャラクターを演じるのは楽しいですが、それ以外の“何か”も見つけなければと模索しています。実像と乖離していることの辛さみたいなものは宮木に共感するところがありました」と、自身を重ねたことを語っている。
三者三様のボクサーたちの人生が交錯する物語は、配信版の前半では「晃VS宮木」、後半では「晃VS龍太」の対決が大きな見せ場となっている。
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